経費精算システムおすすめ7選:最新の効率化ツールを徹底解説

経費精算システムおすすめ7選:最新の効率化ツールを徹底解説

アバター投稿者:

近年、テレワークの普及や電子帳簿保存法の改正を背景に、経費精算業務を効率化するシステムの重要性がますます高まっています。紙やExcelを使ったアナログな運用では、申請や承認に時間を取られ、入力ミスや紛失リスクが生じるなど、多くの課題が山積みです。本記事では、経費精算システムの基本的な仕組みや導入のメリット、さらには最近の動向・傾向までを詳しく解説します。さらに、実際に導入を検討している方々に向けて、機能や特徴が異なる7つの代表的な経費精算システムをピックアップ。それぞれの導入事例や料金プランも紹介しているので、自社に合ったシステム選定のヒントとしてぜひご活用ください。

経費精算システムとは?

スマホを使うビジネスパーソン

経費精算システムとは、社員が業務で支出した交通費や出張費、接待交際費などの経費を申請し、承認・支払い・会計処理までを一元管理・効率化するためのシステムです。以下のような機能をもつことが一般的です。

(1)申請・承認フローの電子化

紙の申請書を廃止し、Web上で申請や承認が完結します。場所や時間に関係なく申請・承認作業ができるので、業務スピードが向上します。

(2)領収書の電子化(スキャナー保存など)

スマホで領収書を撮影してアップロードする、スキャナーでデータ化するなど、書類管理の手間を削減。電子帳簿保存法に対応しているシステムなら、証憑の保管や検索も効率的に行えます。

(3)経理処理の自動化・データ連携

各種会計ソフトや銀行口座、クレジットカードの明細と自動連携し、申請時の入力作業を大幅に削減します。また、仕訳データを自動生成できるため、経理担当者の手間や入力ミスを防ぎます。

(4)不正防止・ガバナンス強化

承認フローの自動化、二重申請や不正申請のチェック機能などにより、内部統制やコンプライアンスを強化し、不正発生リスクを低減します。

(5)レポート・分析機能

部門ごとの経費支出、利用状況などを集計・分析し、経営判断やコスト削減に活用できます。

経費精算システム導入のメリット

経費精算システムを導入することで、主に以下のようなメリットを得ることができます。

(1)ペーパーレス化による業務効率の向上・コスト削減

(2)入力ミスや不正申請を防ぎ、内部統制を強化

(3)キャッシュレス決済やICカードとの連携で申請作業がスムーズに

(4)クラウド型が主流となり、拠点や在宅勤務者も含めリモート申請が可能

(5)電子帳簿保存法の要件を満たすシステムなら法令遵守を実現

経費精算システムの動向・傾向

電子帳簿保存法

近年の経費精算システムは、以下のような動向・傾向が顕著になっています。特に日本国内では、電子帳簿保存法の改正やテレワークの普及が大きな影響を及ぼし、法令対応やペーパーレス化の促進につながっています。

(1) 電子帳簿保存法改正への対応強化

■スキャナー保存要件の整備
法改正に伴い、紙の領収書をスキャナーで電子化して保存する運用が一般的になりました。これに合わせ、多くの経費精算システムがJIIMA認証(電子取引データやスキャナー保存要件などを満たしていることを示す認証)を取得し、電子帳簿保存法へ対応した機能を強化しています。

■証憑保管コストの削減
電子保存が認められることで、紙の保管コストや保管スペースの削減が可能になりました。システム上で電子データを一元管理するメリットが大きく、企業としては法令遵守しながらコスト削減につなげたい、というニーズが高まっています。

(2)AI・OCR技術の高度化

■AI-OCR(光学式文字認識)による高精度のデータ化
従来のOCRよりも格段に精度が上がっており、領収書やレシートの読み取り精度が99%以上をうたうサービスも増えています。

■自動仕訳・学習機能
AIが過去の入力データや仕訳パターンを学習し、自動仕訳候補を提案するなど、経理担当者の作業を大幅に軽減する機能も注目されています。

(3)モバイル・クラウド活用の推進

■スマホアプリによる申請・承認
テレワークや外出先での業務が増えたことにより、スマートフォンで領収書を撮影して即時申請できるシステムが主流になっています。承認者も出張先や移動中にワンタップで承認を完了できるため、全社的に効率化が進みやすいです。

■クラウドベースでのリモート利用
インターネット環境さえあればどこからでもアクセスできること、導入コストが抑えやすいことなどから、クラウド型の経費精算システムが大多数を占めるようになっています。

(4)キャッシュレス決済・連携サービスの拡充

■クレジットカードや電子マネーとの連携
企業が利用するコーポレートカードやICカードの利用履歴を自動取り込みし、精算処理を効率化する機能が一般化。

■交通系ICカードやQRコード決済、デビットカードとの連携
交通費や少額決済の取り込みも自動化され、小口現金管理の廃止を狙う企業が増えています。

(5)ワークフロー・ガバナンス機能の高度化

■柔軟な承認ルート設定
金額や申請内容によって承認者・決裁者を自動的に分岐させる機能が強化されています。大企業やグループ企業では、複雑な承認フローにも対応できるシステムが求められます。

■不正・重複申請の防止機能
二重申請の検知や異常値検知など、不正を未然に防ぐ仕組みの重要性が高まっています。内部統制強化やコンプライアンス面でも、システムによるチェック機能が重視されます。

(6)他システムとのシームレスな連携

■会計ソフトとの連携強化
各種会計ソフトへの仕訳連動、API活用による自動連携が進み、経理担当者の二重入力や手作業のミスが減っています。

■ERPや人事管理システムとの連携
大規模企業では、プロジェクト管理や勤怠システムとの連携が当たり前になりつつあります。組織情報やプロジェクト情報を同期し、より正確な経費配賦を行う仕組みが普及中です。

(7)サポート体制の充実

■導入コンサル・運用サポート
システム機能が多様化する一方で、企業内の運用フローに合わせた設定やルール設計を支援する「導入支援サービス」を充実させるベンダーが増えています。

■利用者向けヘルプデスクの拡大
経理担当者だけでなく、申請者自身からの問い合わせに直接対応するサポート窓口を設置することで、経理部門の負担をさらに軽減する取り組みが目立ちます。

総じて、「法令対応」「ペーパーレス化」「クラウド化」「AIを活用した自動化」がキーワードになっており、企業のDX推進や内部統制の強化にも直結しています。特に近年は電子帳簿保存法の改正やコロナ禍以降のリモートワークの普及により、場所や時間を問わず経費申請を完結できるクラウド型経費精算システムへの需要が引き続き高まっています。今後はさらにAI活用が進んで、領収書やレシートの自動仕訳だけでなく、異常検知やコスト分析などの高度な機能が標準化されていくことが予想されます。

経費精算システム7選

オフィスでコンピューターを扱う人々

次に、中小企業が利用できる経費精算システム7選をご紹介します。

1.ジョブカン経費精算(株式会社DONUTS)

中小企業の経営者のみなさまにとって、経費精算は「時間と手間がかかる煩雑な業務」の代表格ではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、「ジョブカン経費精算」というSaaS型の経費精算システムです。以下では、その特徴を解説します。

コストパフォーマンスに優れた経費精算システム

「ジョブカン経費精算」のいちばんの魅力は、“業界最安値水準”といわれる料金体系です。

■月額費用が安い

1ユーザーあたり月額400円から使えるうえ、初期導入費用がかかりません。小規模・中小企業でも導入しやすい設定です。但し、最低利用料金は月額5,000円がかかるため、1ユーザーあたりの料金が400円の場合、13名以上の利用が費用対効果の観点から最適と言えます。

〇ユーザー数12名の場合:400円 × 12名 = 4,800円(最低料金5,000円を下回るため、5,000円請求)

〇ユーザー数13名の場合:400円 × 13名 = 5,200円(最低料金を超えるため、実際の利用人数に基づいた請求)

このことより、「ジョブカン経費精算」は13名以上の利用を想定した企業により適していると言えます。

■無料プランでは全機能を試せます

まずは無料プランからお試し可能。全機能を30日間無料で試せるので、「必要な機能が揃っているのか」を実際に確認できます。

中小企業が嬉しい「使いやすさ」と「柔軟な機能」

■シンプルでわかりやすいインターフェース

初めてシステムを導入するときに心配なのが、「本当に簡単に使えるか」という点。「ジョブカン経費精算」は、無駄なステップを省いたシンプルな画面設計なので、PCやスマホになじみのない方でも戸惑いにくい仕組みになっています。

■スマホアプリで場所を選ばず申請・承認

スマホからレシートを撮影して領収書データをアップロードすれば、外出先でもすぐに経費の申請が可能。承認者はスマホアプリのプッシュ通知を見てワンクリックで承認・差し戻しができるため、わざわざオフィスに戻らなくてもフローが進むという利点があります。

■交通費精算がラクになる

ジョルダンの乗換案内Bizと連携し、経路検索や定期区間控除などを自動で行います。ICカードの履歴をCSVとして取り込んで、申請内容に反映できる機能もあるため、交通費精算の作業がぐっとラクになります。

■ワークフローの柔軟な設定

「10万円までは部長承認、10万円以上は社長承認」といった社内ルールを、管理画面で簡単に設定可能。稟議書や見積書の承認にも応用できるので、経費精算だけでなくバックオフィス全体の承認プロセスを一本化できます。

■電子帳簿保存法にも対応

撮影した領収書やレシートには、タイムスタンプが自動で付与。電子帳簿保存法に準拠した形でデータ保管でき、領収書を紙で保管する手間を大幅に削減できます。この機能はオプションで100円/1ユーザーで利用できます。

どんな企業におすすめ?

■なるべく費用を抑えたい中小企業

初期費用がゼロ、月額400円〜という低価格設定なので、コストを気にしながらも経費精算の効率化を図りたい会社に最適です。

■シンプルな機能で十分な会社

交通費精算、レシート管理、仕訳データ作成など、経費精算に必要な機能が一通り揃っています。必要以上に複雑な設定や管理がいらない方におすすめです。

■ジョブカンシリーズとの連携を考えている会社

勤怠管理・給与計算などジョブカンの他サービスとあわせて導入すれば、バックオフィス業務をまとめて効率化できます。

導入の流れはとても簡単

(1)公式サイトで「無料で試してみる」をクリック

(2)必要事項を入力し、すぐにアカウントを発行

(3)ログインして従業員登録などの初期設定

(4)30日間無料トライアルでは全機能を試せる

料金プラン

初期費用、サポート費用はかかりません。

プラン名 ジョブカンワークフロー ジョブカン経費精算 経費精算・ワークフローセット
ご利用料金1ユーザあたり 300円/月

最低利用料金は月額5,000円になります。

400円/月

最低利用料金は月額5,000円になります。

600円/月

最低利用料金は月額5,000円になります。

ご利用機能 汎用的な申請書の作成/申請/承認

社内のあらゆる申請書を電子化

細かな承認経路・分岐設定

申請情報のフリーワード検索等

経費精算・支払依頼に特化した申請書の作成/申請/承認

交通費明細・乗換案内連携

ICカード読み取り

自動仕訳

会計ソフト連携等

導入事例

■JR東海グループ子会社の場合

静岡駅ビル「パルシェ」や沼津駅ビル「アントレ」を運営するJR東海グループの子会社では、紙を使った煩雑な経費精算業務を効率化するため、ジョブカン経費精算を導入。電子化によって業務が大幅にスムーズになりました。

【課題】

■紙ベースの帳簿管理の煩雑さ
経費申請や承認が複雑で、年度ごとの管理でミスが多発していました。

■資料の保管と照会の手間
情報を探すだけでも大きな負担がかかっていました。

■全体的な業務フローの非効率性
不要な回付先や誤ったルート設定が原因で、事務処理が滞ることがありました。

【導入の決め手】

■豊富な機能
他のシステムで提供されている機能のほぼ全てに対応しているため、必要な業務を網羅的にカバー。

■直感的な操作性
明瞭なUIと感覚的に操作できる管理運用機能が高評価。

■共有機能の便利さ
資料の共有が簡単に行えることで、業務効率が大幅に向上。

■コスト削減効果
当初見込んでいた予算の約1/3という低コストで導入可能。

【効果】

■業務効率化

以前は複雑だった事務手続きが、ジョブカン経費精算によってスムーズに電子化。特に簡易な申請はジョブカン上で全て完結するようになりました。

■ペーパーレス化の実現

 紙ベースの帳簿管理が不要になり、経費申請や承認が効率化。

■可視化による流れの改善

 承認プロセスの確認事項がコメントとして残せるため、申請の経緯が明確化されました。

■社員のスムーズな適応

電子申請に戸惑う社員も2ヶ月で問題なく操作を習得。

【特におすすめの機能】

■交通費精算機能: ICカードとの連携や、経路検索機能が作業時間を大幅に短縮。

■ワークフローの柔軟性:社内のルールに合わせた申請・承認ルートが簡単に設定可能。

■共有機能:関係者との資料共有が効率化し、紙のコピーや移動が不要に。

■自動採番のリセット機能: 年度や任意のタイミングでリセットして再カウントする仕組み。

■視覚的に区別しやすいUI:申請者や代理申請者ごとに色分けできる機能。

■下書き状態での共有機能:申請前の事前調整をさらにスムーズに。

【評価】

「ジョブカン経費精算」は直感的でわかりやすい操作性とコストパフォーマンスが特徴で、電子化の第一歩として最適なシステムです。特に、紙ベースの業務を電子化したいと考えている企業にはぜひおすすめしたい選択肢です。

「シンプルな操作性で導入時のハードルが低く、自由度の高さで必要に応じたカスタマイズも可能」という点が、特に高く評価されています。

まとめ

「ジョブカン経費精算」は、必要な機能を過不足なく押さえつつ、業界最安値水準の価格で提供されるコストパフォーマンス抜群のシステムです。紙書類の管理や承認フローの手間を減らし、企業の生産性向上やコア業務への集中を促すうえで非常に有効な選択肢になるでしょう。

2.マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)

「マネーフォワード クラウド経費」は、経費精算の手間を大幅に削減し、従業員と経理担当者の作業負担を軽減するクラウド型経費精算システムです。以下にその特徴や導入メリットをわかりやすくご紹介します。

主な特徴

(1)自動明細取得で入力作業を削減

クレジットカードや電子マネーと連携することで、自動的に明細を取得。費目は自動分類され、経費登録が簡単に行えます。手入力の削減により、入力ミスも防げます。

(2)Webで経費申請・承認を完結

事前に設定したワークフローに基づき、申請から承認までをWeb上で実行。不備があれば差戻し・修正も簡単に行えます。紙の申請書作成や手渡しの手間がなくなり、スムーズな業務運用が可能です。

(3)領収書をスマホで電子保存

スマホで撮影するだけで領収書を電子帳簿保存法に準拠した形式で保存できます。原本は破棄できるため、領収書管理や提出のための出社が不要になります(オプション料金が必要)。

マネーフォワード クラウド経費でできること

(1)経費明細・領収書データの自動取得

クレジットカード明細や領収書データを自動的に取得し、転記作業を大幅に削減。

(2)交通費の簡単入力

 電車やバスの経路を簡単に入力し、申請をスムーズに進められます。

(3)各種ワークフロー設定

社内ルールに沿った柔軟なワークフローを構築可能。承認ルートや金額による条件設定も簡単です。

(4)会計システムとの連携

会計ソフトにスムーズに連携できるため、経費データの処理が効率化されます。

(5)経費利用の可視化

部門や費目ごとに経費利用額を自動グラフ化し、経理担当者が一目で確認可能。

料金プラン

■従業員50名以下の企業:月額2,980円から利用可能。無料トライアルから始められます。

■従業員51名以上の企業:規模に応じたカスタマイズプランが利用可能。

導入のメリット

(1)従業員の負担軽減

スマホアプリで経費を撮影・登録し、スキマ時間を活用可能。不備があればその場で修正できます。

(2)経理業務の効率化

領収書データの電子保存や自動仕訳により、転記作業や手入力が大幅に削減。Web上で修正・承認を完結できるため、業務スピードが向上します。

(3)ペーパーレス化の推進

領収書を電子保存することで、原本の管理や保管スペースの課題が解消されます。

導入に向けたおすすめポイント

(1)中小企業の業務負担にフィット

 経費精算の負担を軽減し、少人数でも簡単に運用できる設計。

(2)トライアルでお試し可能

 無料で使い始められるので、導入前に自社の業務に適しているか確認できます。

(3)コストパフォーマンスが高い

月額2,980円から始められる手軽さで、コストを抑えつつ効率化を実現。

3.楽楽精算(株式会社ラクス)

横澤夏子さんと滝藤賢一さんのCMでもお馴染みの「楽楽精算」は、交通費、出張旅費、交際費などの経費精算業務を一元管理し、効率化を図るためのクラウド型経費精算システムです。その豊富な導入実績と高い顧客満足度から、多くの企業で選ばれています。

主な特徴

(1)累計導入社数No.1

10年以上の実績を持ち、業種や企業規模を問わず幅広い企業に導入されています。電子帳簿保存法対応の実績もNo.1で、法令遵守も安心です。

(2)専任スタッフによる手厚いサポート

導入初期には専任のサポートスタッフが電話やメールで丁寧に対応。経理業務に不慣れな担当者でも安心して使い始められます。

(3)設定の自由度が高い

承認フローや申請項目のカスタマイズが可能で、従来の紙やExcelの申請書をそのまま再現できます。企業の成長や組織変更にも柔軟に対応できます。

(4)経理業務に特化した機能が充実

経理職に寄り添った設計で、経費精算だけでなく請求書管理や電子帳簿保存までカバー。必要な機能がすべて揃っています。

「楽楽精算」で解決できる課題

(1)手入力のミスや工数削減

経費データを自動仕訳し、ワンクリックで会計ソフト用データを作成。入力作業の負担を大幅に減らせます。

(2)ペーパーレス化の実現

スキャナ保存や検索機能で紙書類の管理が不要になります。電子帳簿保存法に対応しているため、書類探しや保管スペースの問題を解消できます。

(3)ストレスフリーな承認フロー

システム上で自動的にルールに反する申請をブロック。申請期限のリマインドメールも一括送信可能で、やりとりのストレスを軽減します。

主な機能

(1)経費精算:交通費や交際費などの精算を簡単に管理。

(2)交通費精算:ICカードや領収書読み取り機能を搭載し、手間を削減。

(3)電子帳簿保存法対応:紙・電子で受領した書類を一元管理し、法令に対応。

(4)自動仕訳と会計ソフト連携:面倒な仕訳作業をなくし、会計ソフトへの連携もスムーズ。

(5)請求書支払処理:電子化した請求書の支払依頼から振込データ作成まで対応。

(6)汎用ワークフロー:承認フローをカスタマイズし、一元管理可能。

導入の効果

「楽楽精算」を導入した企業では、以下のような効果が報告されています:

(1)経費精算業務の時間を大幅に削減。

(2)計算エラーや経路不明のトラブルが減少。

(3)在宅勤務でもWeb上で申請が完結し、出社不要に。

(4)経費精算にかかる労力が軽減され、業務効率が向上。

料金プラン

■初期費用:100,000円(税抜)

■月額費用:30,000円~(税抜)
※利用する従業員数により変動。

おすすめポイント

(1)幅広い企業規模に対応: 大手企業から中小企業まで導入実績が豊富。

(2)コストパフォーマンスが高い:他社システムと比較しても競争力のある料金設定。

(3)操作がシンプルで使いやすい:初めてシステムを利用する方でも抵抗なく導入可能。

(4)法令対応の安心感: 電子帳簿保存法に完全対応しており、監査対応も安心。

まとめ

「楽楽精算」は、経費精算に関するあらゆる課題を解消し、業務効率化を実現するクラウド型システムです。操作性の高さ、カスタマイズの自由度、手厚いサポートにより、どの規模の企業でもスムーズに導入可能です。

4.Spendia(TIS株式会社)

経費精算システム「Spendia(スペンディア)」は、企業の経費申請や精算の手続きをクラウドで一元化・効率化できるサービスです。2020年に中部テレコミュニケーションが「Spendia」を導入した事例は、クラウドサービス市場が拡大する中、企業のニーズ(モバイル対応、ペーパーレス化、コスト削減)に応える具体的なソリューションとして注目を集めました。この導入は、経理部門のDXを成功させた事例としても高く評価されています。中小企業の経営者にとっても「初期導入や運用サポートが手厚い」「日本の法律や慣習に対応しやすい」というのが大きな特徴です。以下では、ポイントを分かりやすくまとめてみました。

特徴

(1)スマートフォン対応で“サクッと”使いやすい

■アプリやブラウザから簡単に操作
出先や移動中でも、スマホからサッと申請や承認ができます。

■直感的なUI設計
シンプルな画面構成で、ヘルプや研修時間を最小限に抑えられます。

(2)中小企業の多様なルールにフィット

■独自規程や日当ルールに対応
出張手当の金額が部署ごとに違う、などの細かいルールにも柔軟に対応できます。

■自由度の高いワークフロー設定
「本社承認 → グループ会社承認 → 経理最終チェック」など、複雑な承認フローでもシステム上で自在に組み替えられます。

(3)電子帳簿保存法・インボイス制度にも標準対応

■領収書や請求書の電子保存が可能
書類の保管場所を心配する必要がなく、検索や証憑確認もスムーズ。

■自動チェック機能
インボイス制度や経費規程を逸脱していないか、システムが自動でチェックします。

(4)充実した導入サポートで安心

■導入から運用まで専門チームがサポート
「使い方の説明」や「運用ルールの整理」など、導入初期のサポートが手厚いので社内教育の負担を減らせます。

■国内ベンダー・TISによる安定した品質
国内大手企業でも使われる実績があり、安心して長期運用できます。

(5)成長企業やグループ会社にも役立つ拡張性

■部門・グループ会社単位の管理が可能
グループ全体で導入する際も、組織構造ごとにルールやフローを設定できます。

■多様な外部システムとの連携
人事・給与・会計システムなどとデータ連携ができ、手入力の手間を省けます。

価格

Spendia(スペンディア)」の料金は、企業の規模や利用範囲、必要となる機能・サポート体制などに応じてプランが変わる“カスタマイズ型”になっています。

導入事例

■中部テレコミュニケーション(ctc)の経費精算DX事例

中部テレコミュニケーション(ctc)は、従来の経費精算システムを刷新し、TISのクラウド型経費精算システム「Spendia」を導入しました。これにより、スマホ対応とペーパーレス化を実現し、以下のような成果を達成しています。

【背景と課題】

(1)旧システムの制約

申請や承認が会社PCでしか行えず、営業先や自宅からは作業不可。

年間12,000枚の領収書・レシートを郵送・保管する手間が発生。

テレワーク環境に対応できず、効率化が困難。

(2)新システムに求めた条件

スマホ操作で経費の申請から承認まで完結。

ペーパーレス化対応で領収書やレシートの電子管理を実現。

【Spendia選定の理由】

(1)スマホ専用アプリの優れた使い勝手

生体認証ログインや柔軟なメニュー配置で直感的な操作性を提供。

(2)TISの高い技術力とサポート体制

会計システムとの連携や継続的なシステム最適化の提案が高評価。

【導入プロセス】

(1)要件定義とカスタマイズ

経理部の声をもとに、科目体系や承認フローを最適化。

ICカードリーダーの導入で交通費データの効率的取り込みを実現。

(2)コロナ禍でのテレワーク対応

説明会をオンライン資料に変更するなど柔軟に対応し、スムーズな導入を達成。

【導入後の効果】

(1)テレワーク環境との親和性

■スマホでの申請・承認が可能になり、社員の利便性が向上。

■経理部も自宅から承認作業が行えるように。

(2)業務効率の大幅向上

■ペーパーレス化により郵送作業が不要となり、年間約200時間の業務削減を実現。

■審査完了までの時間を短縮し、迅速な経費処理を実現。

【今後の展望】

経費精算システムのモバイル化を契機に、ctcはさらなる業務改革とDXの推進を目指しています。「Spendia」の導入により、業務効率化だけでなく、新たな働き方を実現する基盤が整いました。

5.BIZUTTO経費(アルプスシステムインテグレーション株式会社)

BIZUTTO経費は、経費精算業務を効率化・デジタル化するクラウド型システムです。スマホで領収書を撮影してデジタル化し、システムが自動で決済情報を取り込みます。煩雑な作業を削減し、早く・正確で快適な経費処理を実現します。

特徴

(1)紙の使用や入力ミスの削減:令和3年改正の電子帳簿保存法に対応しており、スキャナー保存やデータ検索が可能です。

(2)入力や承認作業の効率化:AI-OCR機能とアシスト機能で、入力工数を90%削減します(自社測定値)。

(3)キャッシュレス化の推進:多様な送金方法に対応し、小口現金管理から解放されます。

(4)不正防止:二重申請チェック機能で、不正や申請ミスを未然に防ぎます。

導入する理由

理由1:直感的な操作性

マニュアルがなくても使えるシンプルなUI設計で、従業員もスムーズに利用開始できます。

■入力ミスを防ぐアシスト機能

■確認がしやすい画面レイアウト

理由2:コストパフォーマンスの良さ

2年目以降は料金が半額になる価格体系を採用しており、長期利用でもコストを抑えられます。グループ企業間での一括契約にも対応しています。

理由3:安心のサポート体制

専門のカスタマーサクセスチームが、導入から運用、安定稼働までを一貫してサポート。Web会議やメールでの相談対応や、専用サイトで最新情報の確認が可能です。

利用の流れ

(1)無料トライアルやハンズオンで実際の操作を体感

(2)必要に応じて導入サポートを受けながら設定を完了

(3)継続的な運用サポートを受けながら、業務効率化を実感

価格

■初期費用:100,000円

■月額料金:400円/1名

(100ユーザーご契約の場合ユーザー数10名ごとに料金プランを設定しています。)

*2年目の契約更新以降は月額料金半額になります。

導入事例

■NTKカッティングツールズ株式会社

NTKカッティングツールズ株式会社は、切削工具事業をグローバルに展開する製造業企業(従業員数100~999名)です。2023年、グループ再編に伴い基幹システムの刷新が必要となり、それに合わせて経費精算システムのリプレースを検討しました。

既存のシステムが新しい基幹システムと連携できない、また企業規模に対して高コストであったため、もっとシンプルで使いやすいクラウド型システムへの切り替えを決定。その結果、ALSI(アルプスシステムインテグレーション)提供のBIZUTTO経費を採用しました。

【導入のポイント】

(1)短期間での導入実現

基幹システムの稼働予定が2024年4月であったため、限られた期間での導入が求められました。ALSIの導入支援サービスを活用し、わずか1カ月という短期間で運用を開始。

(2)ALSIへの信頼感

過去の基幹システム支援での実績に基づく信頼関係から、ALSIによるサポートが選定の大きな理由に。

(3)使いやすいシステム

ユーザーが直感的に操作できるUI設計により、社員からの操作に関する質問はほぼなく、システム変更時の不満も起きませんでした。

【BIZUTTO経費の採用理由】

■クラウド型であること

■他システムとの連携のしやすさと柔軟なインターフェース

■適切なコストと充実した基本機能

■ユーザーフレンドリーなUI

■信頼できるサポート体制

特に、並行して基幹システムを刷新する中で「スピーディーな導入」を実現する点が重要視されました。

【導入成功の要因】

(1)ALSIの導入支援サービス

マスター設定や社員向けマニュアル制作など、きめ細かいサポートが導入の成功を支えました。

会計システムとの連携作業でもALSIが課題を解決し、トラブルなく稼働開始。

(2)社員の高い満足度

初見で操作内容が分かる直感的なUIにより、新入社員もスムーズに業務を引き継ぎ可能。

操作に関する問い合わせがほぼゼロで、現場の負担軽減にも貢献。

【導入効果】

(1)効率化と業務負担の軽減

 BIZUTTO経費の運用は財務・経理課に一任され、情報システム部が関与する必要がなくなり、運用負担が大幅に軽減されました。

(2)スムーズな稼働

 基幹システム刷新という大規模プロジェクトの中で、経費精算システムもトラブルなく導入・運用開始。現在、約220名が利用中です。

NTKカッティングツールズ株式会社におけるBIZUTTO経費の導入は、短期間での稼働実現、システムの使いやすさ、そしてALSIによる手厚いサポートが成功の鍵となりました。

6.TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)

永山瑛太さんのCMでお馴染みのTOKIUM経費精算は、電子帳簿保存法に対応した完全ペーパーレスの経費精算システムです。スマートフォンで領収書を撮影するだけで、データ化・承認が可能。さらに、原本の突合や保管作業もTOKIUMが代行するため、経費精算にかかる業務時間を1/10に削減します。10名程の企業から10,000名を超えるグループ会社でもご利用実績があります。

特徴

(1)スマホで簡単経費精算

■出張先や移動中でもスマホから申請・承認が可能。

■1タップで承認・否認作業が完了。

(2)高精度のデータ化

■AI-OCRと専任オペレーターによるデータ化で、99%以上の精度を実現。

■領収書の撮影からデータ化が最短6.4分で完了。

(3)全社員が利用可能なサポート窓口

■経理部門だけでなく、全社員が直接チャットやメールでサポートを利用可能。

■経理への問い合わせを削減し、業務負担を軽減。

(4)幅広い会計ソフトと連携

■36以上の会計ソフトに対応し、自社開発のシステムとも柔軟に連携可能。

■CSV出力や全銀データ対応で効率的な経費精算を実現。

(5)安心のセキュリティ

■ISMS認証やPマーク取得により、万全のセキュリティ体制を構築。

■データ改ざん防止のタイムスタンプ機能を標準搭載。

主な機能

(1)スマホでの経費申請・承認

領収書を撮影するだけでOK。出社不要で手軽に精算可能。

(2)交通費精算

SuicaやPASMOを専用アプリにかざすだけで乗車履歴を自動取得。

「駅すぱあと」と連携し、適正ルートを簡単にチェック。

(3)電子帳簿保存法対応

JIIMA認証取得済みでスキャナー保存にも完全対応。

法的要件を満たしつつ、業務負担を軽減。

(4)API連携機能

他システムと連携し、人事情報やプロジェクト情報の更新を自動化。

入退社や組織変更時のメンテナンスが不要に。

(5)仕訳データの会計ソフト連携

出力ファイルをそのまま会計ソフトに取り込み可能。

仕訳条件に合わせたカスタマイズにも対応。

導入・サポート体制

(1)専任の導入コンサルタント

各社の状況に合わせた初期設定や社内研修を実施。

取引先への案内など、導入準備を全面サポート。

(2)手厚い運用サポート

経理部だけでなく、利用者全員が直接サポートセンターに相談可能。

新機能の案内や法改正への対応情報も随時提供。

料金プラン

■初期費用:基本利用料金1万円~(何名でも追加料金なし)

■従量制:領収書の件数に応じた料金体系で、コストを最適化。

TOKIUM経費精算は、業務時間とコストの削減、法令対応、安心のセキュリティを実現するクラウド型経費精算システムです。企業規模や業種を問わず、多くの企業で高い費用対効果が実感されています。

7.freee支出管理 経費精算Plus(freee株式会社)

freee支出管理 経費精算Plusは、経費精算プロセスを効率化し、柔軟な申請フローや承認フローを実現するクラウド型ツールです。企業のニーズに合わせたカスタマイズや自動化機能を搭載し、従業員の使いやすさと経理部門の負担軽減を両立します。

主な特徴

(1)柔軟な申請・承認フロー

■金額や役職に応じた分岐条件を設定可能。

■自動分岐や部門ごとの承認ルールを柔軟にカスタマイズ。

■独自の申請フォームを作成して運用に適応。

(2)使いやすい経費精算機能

■交通費の定期区間控除や日当・ガソリン代など明細行のカスタマイズ対応。

■申請内容を他のメンバーと共有可能で、効率的な連携をサポート。

■CSVエクスポート機能により、会計データの簡単な出力と分析が可能。

(3)クラウド型ならではの利便性

■SlackやLINEとの連携で経費精算通知やレシートアップロードを手軽に実現。

■freee会計との連動で一貫性のある経費管理が可能。

(4)承認・精算の効率化

■経費精算を給与明細に自動反映。

■却下や修正が必要な申請をスムーズに申請者に戻す機能。

■決済を伴う稟議申請や購買申請をサポート。

(5)手厚いサポート体制

■チャットや電話サポートが利用可能で、導入後の疑問を迅速に解決。

■経理担当者向けマニュアルや従業員向けガイドが充実。

活用例

(1)経費申請の合理化:申請経路を自動選択し、部門や金額条件に応じた適切な承認フローを設定。

(2)交通費精算の簡略化:交通系ICカードの履歴を自動取得し、適正ルートをチェック。

(3)購買申請の効率化:稟議や決済を伴う申請もシームレスに管理。

メリット

(1)時間とコストの削減:申請業務の効率化により、経理業務の時間を大幅に削減可能。

(2)スムーズな連携:会計ソフトやチャットツールと統合し、部門間の情報共有を円滑化。

(3)高い柔軟性:カスタマイズ可能な申請フォームで、企業独自の業務フローに対応。

導入の流れ

(1)初期設定:専用フォームや申請フローをカスタマイズ。

(2)導入サポート:freeeの電話・チャットサポートを活用。

(3)運用開始:従業員向けのマニュアルを活用し、スムーズな運用を実現。

まとめ

経費を計算する女性

紙ベースの煩雑な経費処理を続けるか、クラウド型の経費精算システムで一気に業務をデジタル化するか -企業の生産性やコスト管理を考えるうえで、いまや経費精算のデジタル化は避けては通れない選択肢となりつつあります。本記事で紹介した7つのシステムは、それぞれ運用規模や必要機能に合わせた多様なアプローチを提供しているため、ぜひ比較検討を行ってみてください。経費精算の合理化をきっかけに、バックオフィス業務全体のDXを推進し、より生産性の高い組織を目指しましょう。

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