メール添付は手軽ですが、容量制限で弾かれたり、相手側で受信できなかったりすることが珍しくありません。
動画・高解像度画像・PSD/AI・CAD・ZIPなど、ファイルが大きい場合は、添付ではなく「リンク共有」へ切り替えるのが基本です。
この記事では、重いファイルを送る手段を整理したうえで、特にニーズが多い大容量ファイル転送サービス(送信サービス)を比較します。
結論:迷ったらこの選び方(3秒診断)

「重いファイルを送る」といっても、目的によって最適な手段は変わります。
- 単発の納品・提出(1回渡して終わり) → ファイル転送サービス(URL発行)
- 継続運用・最新版管理(更新が前提) → クラウドストレージ(共有リンク)
- 会話の流れで今すぐ渡す → チャット添付(Slack / Teamsなど)
- 超大容量・高機密・ネット不可 → USB/SSDなど物理媒体
本記事の主役は、日常的に使われる場面が多い 「ファイル転送サービス」です。
重いファイルがメールで送れない理由(添付の限界)

メールは、送信側・受信側・経路(セキュリティゲートウェイなど)のいずれかの制限に引っかかると送れません。一般的に添付上限は10〜25MB程度のことが多く、数十MBを超えると失敗するケースが増えます。
また、運用面では「送れるか」だけでなく、次のような理由で大きいファイルは“添付しない方が安全”な場面もあります。
- 相手の環境で受信できない
- 途中で止まる
- 誤送信のリスクが大きい
- 添付ファイルが社内ポリシーでブロックされる
重いファイルを送る方法は大きく4種類

※メール添付が厳しいサイズ(数十MB〜GB級)を想定します。
- ファイル転送サービス(URLを発行して送る)
- クラウドストレージ(共有リンクで渡す)
- チャットツール(Slack / Teams等に添付)
- 物理媒体(USB / SSD)・オフライン
この中で、単発の納品・提出で特に使いやすいのが「ファイル転送サービス」です。
ファイル転送サービス(URL送信タイプ)とは?

ファイル転送サービスは、ファイルをアップロードしてダウンロード用URLを発行し、相手に送る形式のサービスです。
相手は基本的に、そのURLを開いてファイルを受け取ります。
- メール添付の容量制限を回避しやすい
- 受け取り側の操作が比較的シンプル
- 保存期限やパスワードなどの設定ができるサービスもある
ここからは代表的なサービスを紹介します。
データ便:国産大容量ファイル転送サービス
データ便は、株式会社ファルコが運営する国産の大容量ファイル転送サービスです。
1. サービスの基本スペック
用途に合わせて、登録不要の「ライト」から、大容量・無制限の「ビジネス」まで選択できます。
- ライトプラン(登録不要):最大 2GB
- フリープラン(無料登録):最大 5GB
- ビジネスプラン(有料):無制限(100GB超の巨大データも送信可能)
保存期間の目安は次の通りです。
- 無料プラン:最大 7日間
- 有料プラン:最大 30日間
2. 主要な機能と特徴
データ便には、誤送信対策や管理面で役立つ機能があります。
- セキュリティ便:送信者がダウンロードを「承認」した相手のみが受け取れる機能
- 受取BOX:相手にアップロードしてもらう専用URLを発行(ビジネスプランで提供)
- 通知・管理:ダウンロード完了通知、送信履歴の長期保存(フリーとビジネスプランのみ、それぞれ7日と180日)
- 安全対策:SSL暗号化通信を全プランで標準装備
3. プラン別比較表(2026年現在)
| 項目 | ライトプラン | フリープラン | ビジネスプラン |
| 会員登録 | 不要 | 必要(無料) | 必要(有料) |
| 送信容量 | 最大 2GB | 最大 5GB | 無制限 |
| 月額料金(税込) | 0円 | 0円 | 330円〜550円 |
| 保存期間 | 最大 7日間 | 最大 7日間 | 最大 30日間 |
| 広告表示 | あり | あり | なし |
4. 最新のアップデート・トピックス
- 2026年に入って、短縮URL機能の最適化やサーバーメンテナンスを継続的に実施
- 2025年10月のリニューアルで、法人特化型「データPro」の管理機能が強化
ギガファイル便(GigaFile便)最新サービスガイド
ギガファイル便は、会員登録不要・無料で利用できる大容量ファイル転送サービスです。
1. サービスの基本スペック
- 1ファイル最大:300GB(個数無制限)
- 合計アップロード容量:無制限
- 保持期限:3日 / 5日 / 7日 / 14日 / 30日 / 60日 / 100日から選択
- 利用料金:基本無料(広告運営モデル)
※期限を過ぎたデータは物理削除され、理由を問わず復元できません。
2. 主要な機能とセキュリティ
- ダウンロードパスワード:第三者の誤アクセス対策
- まとめ機能:複数ファイルをZIPにまとめて1つのURLで共有
- URL短縮・通知機能:共有しやすさ、受取完了通知に対応
4. 利用上の重要ポイント
ギガファイル便を使う場合は、次の2点を意識しておくと安心です。
⚠️ 保持期限の厳守
ギガファイル便は「一時保管」を目的としたサービスです。
期限切れデータの復元はできないため、重要データは送信側・受信側ともにバックアップを確保するのが安全です。
🔑 削除キーの保管
アップロード時に発行される「削除キー」は、手動でファイルを消去する際に必要です。
再発行できないため、URLとセットで控えておくことを推奨します。
firestorage:登録不要で使える国産サービス
firestorageは、ロジックファクトリー株式会社が運営する、会員登録不要で使える国産の大容量ファイル転送・オンラインストレージサービスです。
1. サービスの基本スペック
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- 1ファイル最大:300GiB(「オクル」機能)
- アップロード数:無制限
- 最長で14日間アップロード可能
無料会員登録の特徴:
-
- アップロードしたファイルの削除など、ファイルの管理ができます。
- ファイルがアップロード、ダウンロードされた際にメールやLINEで通知を受け取ることができます。
- アップロードやダウンロードのアクセスログを確認できます
2. 主な機能と特徴
- QRコード発行:スマホへの共有がスムーズ
- セキュリティ:国内データセンター運用、パスワード設定や回数制限など
3. プラン別の違い(概要)
| 項目 | 未登録会員 | 無料会員 | 有料プラン(ライト/正会員) |
| 月額料金 | 無料 | 無料 | 月額 1,320円〜 |
| 1ファイル最大 | 300GiB(オクル) | 300GiB(オクル) | 300GiB〜(プランによる) |
| 主な特典 | 基本機能のみ | 管理・履歴確認 | 広告非表示 |
結局、重いファイルは「目的別」に選べば失敗しない

重いファイルを送る場面では、「とにかく送れればOK」ではなく、相手が確実に受け取れて、トラブルなく完了できるかが重要です。
メール添付は手軽な一方で、容量制限・受信側の環境・セキュリティ設定などの壁にぶつかりやすく、動画や制作データのやり取りには不向きになりがちです。
だからこそ基本は、添付ではなく“リンク共有”へ切り替えること。
そのうえで、次のように「用途」で選ぶと、迷わず最適解にたどり着けます。
- 単発の納品・提出なら → ファイル転送サービス(URL発行)
- 更新や共同管理が前提なら → クラウドストレージ(共有リンク)
- 会話の流れで今すぐ渡したいなら → チャット添付(Slack / Teamsなど)
- 超大容量・高機密・ネット不可なら → 物理媒体(USB / SSD)
特に日常で出番が多い「ファイル転送サービス」は、サービスごとに強みが異なります。
最後に押さえておきたいのは、どのサービスを使う場合でも 「保存期限」「パスワード設定」「削除キーの管理」を意識すること。この3点を守るだけで、誤送信や期限切れといった“ありがちな事故”は大きく減らせます。
重いファイルの送信は、正しい手段を選べば難しくありません。
あなたの目的に合った方法で、安全に・確実に・ストレスなくやり取りを完了させましょう。
