排泄予測支援機器とは?費用・介護保険・使い方を解説

排泄予測支援機器とは?費用・介護保険・使い方を解説

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(2025/12/5 更新)

「夜中のトイレ介助が大変…」「おむつ交換のタイミングが分からない…」「尿意を感じてからトイレが間に合わない…」在宅介護や介護施設での排泄ケアには、さまざまな悩みがつきものです。

そんな悩みを解消する手がかりとなるのが「排泄予測支援機器」です。これを活用することで、ご本人は強い尿意を感じる前にトイレへ行くタイミングを把握でき、落ち着いて準備したり、周囲に知らせたりできるようになります。

介護を行う方にとっても、これまで勘や経験に頼っていた排泄ケアを、客観的なデータに基づいて実施できるようになるため、「行ったけれど出なかった」といった空振りを減らすことができます。

さらに、排泄予測支援機器「DFree」では、導入した施設でケア時間の削減やコストダウンにつながった事例も報告されています。

この記事では、排泄予測支援機器がどのようなものか、導入にかかる費用や介護保険の適用、具体的な使い方まで、初めての方にも分かりやすく解説します。介護の負担を軽くし、ご本人らしい生活を応援するための最新テクノロジーを、一緒に見ていきましょう。

Contents
  1. 排泄予測支援機器とは? 超音波で尿のたまり具合を検知
  2. 排泄予測支援機器の装着イメージ
  3. 排泄予測支援機器の主な機能とは?
  4. 排泄予測支援機器の導入メリットとは?
  5. 排泄予測支援機器の主なデメリット(留意点)
  6. 排泄予測支援機器の費用相場は? 購入とレンタルの値段を比較
  7. 『Dfreeの法人向けパンフレット』
  8. 排泄予測支援機器への介護保険適用について(特定福祉用具販売)
  9. 主要な排泄予測支援機器DFree・リリアムスポットの比較
  10. 排泄予測支援機器比較表
  11. DFree排泄予測支援機器の基本的な使い方と設定手順
  12. Dfreeの導入効果(施設データ抜粋)および導入事例
  13. 排泄予測支援機器導入の注意点と選び方のポイント
  14. まとめ
  15. 『Dfreeの法人向けパンフレット』

排泄予測支援機器とは? 超音波で尿のたまり具合を検知

笑顔の高齢女性と介助者

排泄予測支援機器とは、超音波センサーなどを用いて膀胱内の尿のたまり具合をリアルタイムで測定し、適切な排尿のタイミングを利用者本人や介護者に知らせるデバイスです。

Dfree公式サイトより引用

下腹部に小型のセンサーを装着するだけで、膀胱が膨らんでくる様子を捉え、尿が一定量たまったことを検知します。検知した情報は、スマートフォンアプリや専用の受信機を通じてお知らせしてくれます。これにより、トイレへの移動や排泄介助を適切なタイミングで行えるようになり、失禁の予防や介護負担の軽減につながります。

排泄予測支援機器の装着イメージ

例えば、排泄予測支援機器「DFree」は次のように装着します。まず、専用シートを恥骨の上あたりに貼り付け、その上にジェルをつけたDFree本体をはめ込みます。電源をいれると本体から超音波センサーが出力され、膀胱の状態をモニタリングすることができるようになります。

排泄予測支援機器の主な機能とは?

排尿タイミングの事前通知

排泄予測支援機器の最も重要な機能は、排尿タイミングの事前通知です。

例えば、膀胱内の尿量を10段階などで分かりやすく表示し、設定したレベル(例えば「10段階の数値のうち7までたまりました」など)に達するとスマートフォンなどの通知で知らせます。この事前通知機能によって、以下のようなことが可能になります。

🔵 利用者本人は、強い尿意を感じる前にトイレに行くタイミングを知ることができ、焦らずに準備したり、介護者に伝えたりすることができます。

🔵 介護者は、勘や経験に頼るのではなく、客観的なデータに基づいてトイレ誘導やおむつ交換を行えます。これにより、「行ったけど出なかった」という「空振り」を防ぎ、効率的で負担の少ないケアが実現できます。

排泄予測支援機器の導入メリットとは?

介護負担軽減とQOL向上

排泄予測支援機器の導入は、排泄ケアに関わる利用者と介護者の双方に大きなメリットをもたらします。

介護者のメリット

🔵 適切なタイミングでの介助

通知によってトイレ誘導やおむつ交換のタイミングが明確になり、介助の空振りや不要なおむつ交換が減ります。これにより、時間的・精神的な余裕が生まれます。

🔵 精神的・身体的負担の軽減 

失禁の不安や、特に夜間の頻繁な確認作業から解放され、精神的なストレスや睡眠不足が軽減されることが期待できます。また、失禁後の後始末やシーツ交換といった身体的な負担も減ります。

🔵 ケアの質の向上 

利用者の排泄パターンをデータとして把握できるため、より個別性に合わせたケア計画を立てやすくなります。

利用者のメリット

🔵 自立排泄の促進 

適切なタイミングでトイレに行く習慣がつくことで、失禁への不安が減り、自信を持ってトイレに行けるようになります。結果として、おむつへの依存度を減らすきっかけにもなり得ます。

🔵 QOL(生活の質)の向上 

トイレの失敗に対する不安が軽減されることで、日中の活動への参加意欲が高まったり、外出を楽しめるようになったりします。排泄の心配が減ることは、尊厳を保ち、より快適な日常生活を送る上で非常に重要です。

🔵 衛生面の改善 

失禁によるおむつ内の蒸れや、皮膚への尿の付着が減るため、皮膚トラブル(おむつかぶれなど)のリスクを低減できます。

排泄予測支援機器の主なデメリット(留意点)

装着の手間や利用者の負担がある

センサーを腹部に貼付したり、定期的に位置調整する必要があり、本人に違和感や抵抗感が生じることもあります。皮膚が弱い方はかぶれのリスクがあります。一方で、メーカー側においては、それらの対策を行ってきています。

スタッフの運用負荷(慣れるまでの期間)が必要

モニタリングやアプリの操作、アラート対応に慣れるまで一定の研修や習熟期間が必要です。業務フローの見直しも発生します。一方で、導入事例が増えてきており、メーカーおよび代理店側においてスタッフの負荷を減らすためのノウハウがたまってきています。

排泄予測支援機器の費用相場は? 購入とレンタルの値段を比較

 特別養護老人ホームに入居する高齢者と介護者

排泄予測支援機器の導入を検討する上で、費用は重要な判断材料の一つです。機器の入手方法には主に購入とレンタルの二つの選択肢があり、それぞれ価格帯や支払い方法が異なります。

購入時の価格目安について

DFree本体は約9万円台から

排泄予測支援機器を購入する場合、製品やモデルによって価格は異なります。

代表的な製品DFree(ディフリー)の「DFree HomeCare」モデルは、センサー本体と専用のお知らせ受信機(タブレット)がセットになっており、メーカー希望小売価格は税込99,000円です。

📄 無料ダウンロード

『Dfreeの法人向けパンフレット』

パンフレットをダウンロードする

リリアムスポット2も約9万円台から

株式会社リリアム大塚の「リリアムスポット2」も、メーカー希望小売価格は税込99,000円となっています。

これらの製品は排泄予測をサポートする機器として介護保険の給付対象に含まれており、特に在宅介護の場面では保険を活用することで導入しやすくなっています。詳しくは下記をご覧ください。

レンタル利用の月額料金体系

初期費用を抑えたい場合や、まずは試してみたいという場合には、レンタルという選択肢も有効です。

DFree(個人向け)にも、公式サイトから月額料金で利用できるサブスクリプションプランが用意されています。詳細は下記に記載しています。

「リリアムスポット2」では、個人が試用できる短期貸出(トライアル)プランがあり、7日間で3,300円、30日間で13,200円(いずれも税込)で利用できます。

排泄予測支援機器のレンタルは、導入のハードルを下げてくれますが、長期間利用する場合は購入するよりも総額が高くなる可能性があります。利用期間や予算に合わせて、購入とレンタルのどちらが適しているか検討しましょう。レンタルプランの詳細や最新の料金についても、各提供元にご確認ください。

排泄予測支援機器への介護保険適用について(特定福祉用具販売)

介護保険被保険者証

介護が必要な方にとって朗報なのが、排泄予測支援機器が2022年4月1日から介護保険の給付対象となったことです。(参考:福祉用具・住宅改修|厚生労働省

これは、介護保険制度における「特定福祉用具販売」という区分に該当します。特定福祉用具販売は、入浴や排泄に用いる貸与(レンタル)になじまない福祉用具を購入する際に、その費用の一部が支給される制度です。この制度を利用することで、排泄予測支援機器の値段に関する経済的な負担を大幅に軽減できます。

介護保険利用の条件と自己負担額

介護保険を利用して排泄予測支援機器を購入するためには、いくつかの条件があります。

対象者

🔵 要支援1・2、または要介護1〜5のいずれかの認定を受けている方

🔵 在宅で生活されている方(入院中や施設入所中の方は原則対象外)

🔵排泄予測支援機器の利用によって、トイレでの自立した排尿が可能になると見込まれる方

最後の条件が特に重要です。具体的には、「尿意を感じにくい、または尿意があってもうまく伝えられないが、機器からの通知によってトイレでの排泄が可能になる方」が想定されています。

そのため、以下のような場合は原則として介護保険の対象外となります。

❌寝たきりなどで、トイレでの排泄が難しい方

❌単におむつ交換のタイミングを知るためだけに使用する場合

自己負担額

介護保険を利用した場合の自己負担額は、利用者の所得に応じて購入費用の1割、2割、または3割となります。

特定福祉用具販売には、年間(4月1日から翌年3月31日まで)10万円という支給限度額が設けられています。つまり、年間10万円までの購入費用に対して、保険給付が受けられます。

例えば、メーカー希望小売価格が税込99,000円の排泄予測支援機器を購入し、自己負担割合が1割の方の場合、

99,000円 × 0.1 = 9,900円

が自己負担額となります。残りの89,100円が介護保険から支給されます。(年間限度額の範囲内であるため全額適用)

自己負担割合や利用条件の詳細は、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口や、担当のケアマネジャーにご確認ください。

福祉用具としての申請手続きの流れ

介護保険を利用して福祉用具である排泄予測支援機器を購入する場合、一般的に以下のような流れで手続きを進めます。

1️⃣ ケアマネジャーへの相談 

まずは担当のケアマネジャー(介護支援専門員)に、排泄予測支援機器の利用希望を相談します。要支援認定の場合は地域包括支援センターに相談します。

2️⃣福祉用具専門相談員との連携 

ケアマネジャーを通じて、指定を受けた福祉用具販売事業所の「福祉用具専門相談員」を紹介してもらいます。専門相談員が、利用者の状態や生活環境に合った機器の選定をサポートします。

3️⃣ 利用計画の作成 

ケアマネジャーが、排泄予測支援機器の利用を盛り込んだケアプラン(居宅サービス計画書)を作成します。

4️⃣市区町村への事前確認(推奨) 

自治体によっては、購入前に申請や確認が必要な場合があります。特に、確認調書や医師意見書の提出が求められることが多いため、事前に準備が必要です。購入を検討される際は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談のうえ、市区町村に確認を取りましょう。

5️⃣機器の購入 

指定を受けた福祉用具販売事業者から、選定した排泄予測支援機器を購入します。この時点では、原則として費用の全額を一旦支払います。

6️⃣支給申請 

購入後、領収書や必要書類(申請書、ケアプランの写しなど)を揃えて、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口に費用の支給申請を行います。

7️⃣ 費用の支給 

申請内容が審査され、認められると、自己負担額を除いた費用(保険給付分)が指定した口座に振り込まれます(償還払い)。

手続きの詳細は市区町村によって異なる場合があるため、必ず事前に確認するようにしましょう。

主要な排泄予測支援機器DFree・リリアムスポットの比較

高齢女性が歩くのを手伝っている

介護保険の対象となっている代表的な排泄予測支援機器として、「DFree(ディフリー)」と「リリアムスポット2」があります。これらを比較します。

DFree:ウェアラブル型排尿予測デバイス

🔹 装着方式:

​DFreeは、超音波センサーを下腹部に装着用シートで固定し、常時装着するウェアラブルデバイスです。

🔹 主な特徴:

・膀胱内の尿のたまり具合をリアルタイムでモニタリング

・排尿のタイミングを事前に通知

・排尿傾向や活動傾向の分析機能

🔹 通信方法:

​Bluetoothで接続し、専用お知らせ機器でデータを確認

🔹 対象者:

膀胱の状態を確認したいすべての方(特定福祉用具として購入する場合はトイレでの排尿自立を目指す方)

リリアムスポット2:スポット型排尿タイミング予測支援デバイス

🔹 装着方式:​

リリアムスポット2は、使用時にのみ下腹部に当てて測定するハンディタイプのデバイスで、常時装着はしません。

🔹 主な特徴:

・超音波を用いて膀胱内の尿のたまり具合を10段階で表示

・測定結果を音波通信でiPhoneアプリに転送し、排尿タイミングを予測

・音声ガイダンス付きで操作が簡単

🔹 通信方法:​

音波通信機能を搭載し、測定結果をスマートフォンアプリに転送し管理

🔹 対象者:​

尿意が曖昧な方や尿意を頻繁に訴える方

📝 まとめ

📌DFree:​常時装着してリアルタイムで排尿を予測するウェアラブルデバイス。

📌リリアムスポット2:​必要な時に手に持って測定する非ウェアラブルデバイス。​

比較表:DFree vs リリアムスポット2

項目 DFree リリアムスポット2
機能の概要 超音波センサーで膀胱の尿のたまり具合を常時モニタリングし、排尿を予測 尿のたまり具合を測定・記録し、トイレのタイミングをスマホに通知
主な目的 排尿の予測と介護負担の軽減 排尿の検知・記録による排泄管理・膀胱トレーニング
通知機能 排尿タイミングを事前に通知(「そろそろ」通知) 排尿量を推定・記録し、次回トイレタイミングをスマホに通知。
通信方法 Bluetooth トラストサウンド®技術による音波通信でスマホに自動転送
装着方式 恥骨上部に装着 測定時に膀胱位置へあてて使用、非装着型
本体重量 26g 160g
対象者の状態 膀胱の状態を確認したいすべての方(特定福祉用具として購入する場合はトイレでの排尿自立を目指す方) 排尿の有無を確認したい全利用者(失禁傾向者も含む)

排泄予測支援機器比較表

近年注目を集める排泄予測支援機器について、主要な製品の性能や仕様を比較しました。導入検討時の参考としてご覧ください。

製品名 測定タイミング 重量 本体サイズ 充電時間 連続駆動時間 通信方式 本体価格(参考)
DFree HomeCare 常時 26g 36mm×51mm×17mm 4時間 40時間 Bluetooth 99,000円
リリアムスポット2 スポット 160g 45mm×40mm×150mm 不明 不明 なし 99,000円
Novioscan Sens-U KIDS 常時 55g 75mm×61mm×14mm 約2時間 2日間 Bluetooth €1,400
ベラソン BladderScan BVI6100 スポット 310g 162mm×94mm×62mm 6時間 数時間 なし 不明

🔍 比較表から読み取れるポイント

・測定タイミング

DFreeは「常時」測定に対応しており、排尿傾向の把握や介護支援に適しています。他方、リリアムスポット2、BladderScanなどは「スポット」測定を基本としており、診断時や一時的な評価に活用される傾向があります。継続的なモニタリングか、瞬間的な判断を重視するかで選び方が異なります。

・通信方式

DFreeシリーズはBluetoothを活用しており、スマートフォンやクラウドと連携したデータ管理が可能です。他社製品でもBluetoothやWi-Fi対応の機種がありますが、中には通信機能を持たないモデルもあります。ICT連携や遠隔管理の必要性に応じて選ぶと良いでしょう。


📊 総合評価:利用シーン別の適性比較

利用シーン 適した製品の傾向
介護施設・在宅見守り DFree (軽量・常時測定)
医療現場での診断や処置支援 BladderScan (医療機器・スポット対応)
小児向け用途 Sens-U KIDS(小型・クラスII)
携帯型スポットチェック リリアムスポット2(持ち運びやすさ重視)

DFree排泄予測支援機器の基本的な使い方と設定手順

笑顔で振り返る車いすの高齢女性と介助者

他社製品との比較で見えてきたDFreeの優位性。その理由をより具体的に理解するために、この章では「DFree HomeCare(個人向け)」と「DFree Professional(医療・介護施設向け)」それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

使用する環境やニーズに応じて、どのような機能が役立つのか、実際の運用イメージを交えながら解説していきます。導入の検討にあたっての参考にしてください。

DFree 装着手順(かんたんガイド)

まずは基本的な使い方をご説明します。

1️⃣ ステップ1:恥骨の位置を確認

– おへそに指を当て、少しずつ下げていき、最初に触れる硬い骨が恥骨です。

– ここが装着位置の目安になります。

2️⃣ ステップ2:装着用シートを貼る

– 恥骨に添えた指先に、装着用シート下部のくぼみを合わせます。

– ずれないよう軽く押さえながら、装着用シート全体を肌に密着させましょう。

3️⃣ ステップ3:DFree裏面に、超音波ジェルをムラなく薄く伸ばします

– 厚みが均一になると計測が安定します。

4️⃣ ステップ4:DFree本体を装着、 DFreeの電源を入れる 

   – 本体の向きを確認し、はめ込みます。  

   – カチッと固定されたら準備完了です。

 - DFreeの電源を入れます。

メリットと特徴|DFree HomeCare【個人向け】

項目 内容
対象者 在宅介護を受ける高齢者と家族、失禁に不安のある個人
主なメリット 尿量を見える化して失禁不安を軽減 / 外出先でも通知 / 軽量26 g で装着簡単
主な機能 スマホ・専用タブレットに「そろそろ通知/でたかも通知/起き上がり通知」尿量グラフ表示(10段階)
費用目安 通常価格 99,000 円 → 介護保険(特定福祉用具)適用で 自己負担 9,900 円〜(1割負担時)
導入ステップ 無料お試し ▸ 市町村へ申請 ▸ 利用開始(スタッフが申請サポート)

💡 こんな方におすすめ

✅ トイレの失敗が増え、外出が怖くなっている

✅ 介護者が「誘導のタイミングが分からない」と悩んでいる

✅ 尿意が曖昧になってきた高齢者の自立支援をしたい

DFree(個人向け)のサブスクリプションプラン

購入ではなく、レンタル形式(サブスクリプション)で利用できます。初期導入のハードルを下げつつ、柔軟に運用を始められます。DFree(個人向け・センサー単体)については、公式ホームページから以下のような内容で、レンタルできます。

■ プラン構成と契約期間

プラン名 契約期間 更新形式 解約タイミング 価格(1か月ごと)
1ヶ月プラン 月単位 毎月自動更新 毎月解約可能 ¥7,678
12ヶ月プラン 年単位 年次更新/解約選択 契約満了前に解約選択可 ¥5,478
24ヶ月プラン 2年単位 2年更新/解約選択 契約満了前に解約選択可 ¥4,378

・すべてのプランでDFree本体1台+付属品一式(USBケーブル、取扱説明書、利用ガイド冊子)が同梱されています。

・消耗品(超音波ジェル・装着用シート)は初回に同梱。追加は公式ショップにて購入が必要です。

メリットと特徴|DFree Professional【法人用】

項目 内容
対象 病院・特養・老健・有料老人ホームなど
主なメリット リアルタイム尿量検知 / 複数入所者を一括管理 / 排尿・活動傾向の根拠データ化
主な機能 アプリで複数名管理/排尿・活動傾向分析/Docomo 回線プランあり
料金プラン お問い合わせください
補助制度 介護テクノロジー導入支援事業:導入費の 最大 3/4 補助(自治体により条件変動)
導入ステップ 説明会→無料トライアル→本格導入

💡こんな施設におすすめ

✅ トイレ誘導・おむつ交換の業務負担を減らしたい

✅ 皮膚トラブルや転倒リスクを科学的根拠で低減したい

✅ ICT 導入で施設の差別化・採用力を高めたい

Dfreeの導入効果(施設データ抜粋)および導入事例

カテゴリ 代表的な成果
ご利用者 トイレ成功率+52.8 %/空振り・尿漏れ −2 回/日
職員 トイレ誘導 −0.92 回/日/業務時間 −31 %
施設 パッド −2.6 枚/日(約 3,700 円/月削減)/ケア時間 月 13 時間短縮

📢導入施設の声

「データを根拠にトイレ誘導できるので新人でも自信を持てた」

「排泄ケアの質が上がり、見守り機器と組み合わせて転倒予防も強化できた」

導入までの流れ(共通 5 ステップ)

1️⃣ 無料トライアル申込み(Web フォーム)

2️⃣ オンライン初回説明会

3️⃣現場向け運用講習

4️⃣1週間トライアル実施

5️⃣ 効果検証 → 正式導入

HomeCare vs Professional:早見表

比較項目 HomeCare(個人用) Professional(施設用)
利用対象 在宅高齢者・家族 医療・介護施設
管理端末 専用お知らせ機器 スマートフォン、タブレット、PC
通知種類 そろそろ・でたかも・起き上がり 同左+複数人一覧
分析機能 尿量グラフのみ 排尿傾向+活動傾向
支援制度 介護保険(1〜3割負担) 介護テクノロジー導入支援事業の介護ロボット補助金(最大 3/4)
お試し 1 週間無料体験 無料トライアル+現場レクチャー

料金と補助金を“最適化”するコツ

🔵 個人の場合

📌 介護保険を必ず活用(年間 10 万円までの福祉用具購入費)

📌 無料お試しで装着感とアプリ操作を確認 → 納得してから購入

🔵 法人の場合

📌 介護テクノロジー導入支援事業の介護ロボット補助金の公募時期をチェック(自治体サイト参照)

使ってみてどうだった?DFreeのリアルな評価と効果まとめ

導入事例からは、「業務効率化」と「利用者満足」の両面において高い効果が確認されています。
導入を検討されている方は、ぜひこうした声を参考にしてみてください。

共通する導入効果

効果カテゴリ 具体例
排泄ケアの改善 空振り減・排尿タイミングの把握・QOL向上
職員の負担軽減 パッド交換回数の削減、精神的な余裕
科学的な根拠 「膀胱状態の可視化」が自信に
チーム運用体制 勉強会・委員会・引き継ぎで運用継続が可能
自立支援の促進 利用者の排泄成功が生活意欲を向上
施設の魅力UP 利用者・家族・採用にも良い印象を与える要素に

🎯 導入検討中の方へのメッセージ

🔹 「本当に使えるの?」 → 多くの施設がトライアルで効果を実感

🔹 「コストは?」 → 介護保険・補助金で実質負担を軽減可能

🔹 「運用できるか不安」 → サポート・勉強会・相談会も充実

Dfree導入事例について

特別施設入居者生活介護のんびり村花岡においては、DFree導入半年後にトイレ誘導回数1,100回/月減少とケア時間削減に成功。特別養護老人ホーム ノテ船橋においては、おむつ費用が100万円以上かかっていたところを、Dfree導入により40-50万円ほどに削減に成功、おむつのコストダウンに成功しました。

排泄予測支援機器導入の注意点と選び方のポイント

タブレットを使う介護者とシニア男性

排泄予測支援機器は便利なツールですが、導入にあたってはいくつか注意点があり、利用者に合った製品を選ぶことが大切です。

利用者の状態に合わせた機種選定

排泄予測支援機器を選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。

🔹 利用者の身体状況

体型が極端に痩せている、または肥満体型の場合、センサーがうまくフィットしなかったり、正確な測定が難しかったりする可能性があります。

 🔹 認知機能 

本人が通知を理解し、行動に移せるか、あるいは介護者が通知を受けて対応する必要があるかなどを考慮します。

🔹 生活環境と必要な機能

 ・通知方法

スマートフォンアプリでの通知で良いか、専用の受信機が必要か。音や振動の大きさは調整できるか。

・管理 

排泄記録を詳細に管理したい場合は、データ記録・分析機能が充実しているか確認します。

 ・操作性 

本人や介護者が無理なく操作できるシンプルなものが良いか、多機能なものが良いか。

🔹 予算 

購入費用、レンタル費用、消耗品のコストなどを総合的に考えます。介護保険の利用可否も重要な要素です。

サポート体制と保証内容の確認

安心して機器を使い続けるためには、メーカーや販売店のサポート体制も重要です。

🔹 問い合わせ窓口 

操作方法が分からない時や、不具合が発生した時に、気軽に相談できる窓口(電話、メールなど)があるか確認しましょう。

🔹  使い方サポート 

導入時の設定や装着方法について、訪問指導やオンラインでのサポートが受けられるか確認すると安心です。

🔹 保証期間と内容 

センサー本体や受信機などの保証期間と、保証の対象となる範囲(自然故障か、破損も含むかなど)を確認しておきましょう。

ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しながら、デモ機を試したり、レンタルを利用したりして、利用者に最適な一台を見つけることをお勧めします。

まとめ

高齢者とテクノロジー

排泄予測支援機器は、超音波や光センサーを用いて膀胱内の尿のたまり具合を検知し、適切な排尿タイミングを知らせることで、介護負担の軽減と利用者のQOL向上に貢献する画期的な福祉用具です。

導入には費用がかかりますが、購入だけでなくレンタルという選択肢もあり、さらに介護保険(特定福祉用具販売)を利用すれば、自己負担1〜3割(年間上限10万円)で購入することも可能です。

導入を検討する際は、利用者の状態や生活環境に合わせて機種を選び、サポート体制や保証内容を確認することが大切です。ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談しながら、最適な機器を見つけてください。また、メーカーのホームページでは無料で相談を受け付けていることもあります。トイレ(排泄)に関して少しでも気になることがあれば、気軽に問い合わせてみるのもよいでしょう。

排泄予測支援機器を活用することで、トイレの悩みから解放され、より快適で安心な毎日を送るための一歩を踏み出しましょう。

DFreeの詳しい情報をダウンロードできます。