エンゲージメントサーベイとは?目的別おすすめツールのメリットや効果を比較

エンゲージメントサーベイとは?目的別おすすめツールのメリットや効果を比較

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【2025/4/6更新】

企業が持続的に成長していくためには、従業員のモチベーション向上や、会社との信頼関係(エンゲージメント)の強化が欠かせません。その中で、近年注目を集めているのが 「エンゲージメントサーベイ」です。

従業員の本音を把握し、組織課題を可視化できるこのサーベイは、優秀な人材の定着や組織力向上を目指す企業にとって、強力なツールとなり得ます。

本記事では、エンゲージメントサーベイの目的、導入によるメリット、サーベイツールを選ぶ際の比較ポイントといった実務で役立つ情報を、ご紹介します。

Contents
  1. エンゲージメントサーベイとは?
  2.  エンゲージメントサーベイのメリットとは?
  3. エンゲージメントスコアの改善事例
  4. エンゲージメント施策のKPI設定方法
  5. エンゲージメントサーベイを選ぶ際の主な比較ポイント
  6. エンゲージメントサーベイツール比較・解説(2025年版)
  7. エンゲージメントサーベイ比較表
  8. 企業規模別・導入フェーズ別のおすすめツールマッピング
  9. 導入の流れと成功のポイント
  10. エンゲージメントサーベイ導入判断用チェックシート
  11. まとめ

エンゲージメントサーベイとは?

 ビジネスマン・サーベイと結果分析 ディスカバリー・コンセプト

エンゲージメントサーベイとは、従業員が会社や組織に対して感じているモチベーションや愛着度をアンケートなどで測定し、定量的・定性的に把握するための調査手法です。

✅ 離職リスクの早期把握
✅ 組織活性化のための具体的な課題抽出
✅ 人的資本経営やDX推進のための重要データ蓄積

など、多岐にわたるメリットがあるため、近年あらゆる業種・企業規模で注目度が高まっています。

エンゲージメントサーベイの主な目的

エンゲージメントサーベイの目的は、従業員の「働く意欲」や「会社とのつながり(信頼関係)」を可視化し、組織の課題を明らかにすることです。具体的には、以下のような目的があります:

目的 説明
離職率の抑制 従業員が「辞めたい」と感じている理由を把握し、早期に対策を打つことで人材流出を防ぐ
組織の課題発見 チーム間の連携、上司との関係、評価制度への不満など、目に見えにくい問題を浮き彫りにする
施策の効果測定 働き方改革や制度変更後に、従業員がどう感じているかを把握し、改善のPDCAを回す
マネジメント改善 管理職ごとの信頼関係やマネジメント力のばらつきを見つけ、育成や配置見直しの材料とする
エンゲージメント向上の文化づくり 従業員の声を継続的に集め、組織全体が「対話と改善」を重視する風土に変えていく
人的資本経営への対応 エンゲージメントを数値化し、外部への人的資本情報の開示やIR資料に活用する

サーベイは実施することがゴールではなく、結果をもとに「何を改善するか」まで落とし込むことが本当の目的です。

 エンゲージメントサーベイのメリットとは?

オンライン調査フォームに記入するビジネスパーソン

エンゲージメントサーベイは、単なるアンケートではなく、企業の持続的成長や人材戦略を支える「経営の羅針盤」となり得る重要なツールです。具体的な導入メリットを以下に詳しくご紹介します。

離職リスクの低減

従業員の心理的変化や不満の兆候を“数値”で把握できるため、離職につながるサインを見逃さずに早期対応が可能になります。たとえば、「最近評価されていない」と感じる社員が増えている部署を特定できれば、上司のマネジメント改善や面談機会の増加など、ピンポイントな打ち手を講じることができます。結果的に、人材の流出を防ぎ、採用・教育コストの削減にもつながります。

モチベーションの可視化と施策立案

エンゲージメントサーベイを月次や四半期単位で定期実施することで、「どの部署・どの職種・どの階層のエンゲージメントが低下しているか」が明確になります。これにより、漠然とした感覚ではなくデータに基づいた意思決定(エビデンスベースド人事)が可能になります。

施策例としては、以下のようなものがあります:

🔹 若手層の不安 → メンター制度導入

🔹 管理職の疲弊 → 1on1ミーティングの強化

🔹 部署間連携の不満 → チームビルディング研修 など

人的資本経営や従業員満足度(ES)向上に直結

エンゲージメントのスコアや自由回答を分析することで、評価制度や配置の見直し、スキルアップ支援といった施策につなげることができます。これは、近年注目されている「人的資本経営」や「人的資本の情報開示」にも直結する重要ポイントです。

また、エンゲージメントはES(従業員満足度)やEX(従業員体験)の向上指標としても活用されており、「働きやすい職場づくり」=「事業成長の土台」という視点が求められています。

採用力アップ・組織ブランド向上

エンゲージメントが高い組織は、社内の雰囲気や風土が活発かつ前向きであることが多く、口コミサイトやSNSなどを通じて「働きやすい会社」として外部にも伝わりやすくなります。

これは新卒・中途問わず、採用活動において大きなアドバンテージとなり、リファラル採用(社員紹介)の促進にも寄与します。また、エンゲージメントの高さを「人的資本開示」の一環としてアピールすることで、投資家や取引先からの信頼獲得にもつながるでしょう。

エンゲージメントスコアの改善事例

生産を分析する工場労働者たち。

エンゲージメントスコアの改善事例を3つご紹介します。

① IT企業A社(従業員数:約200名)

課題: 若手エンジニアの離職率が高く、上司との信頼関係が薄かった
対策: 月1回の1on1ミーティングを義務化し、管理職研修を実施
結果:

✓エンゲージメントスコアが「信頼」に関する項目で 3.2→4.1(半年後)
✓離職率が 前年比20%減少

② 製造業B社(従業員数:約800名)

課題: 部署間の連携不足が生産性低下に影響
対策: 部署横断のプロジェクトチームを立ち上げ、週次で「つながり度」サーベイを実施
結果:

✓「他部署との連携」項目のスコアが 2.8→3.9
✓現場のボトルネック改善件数が 3倍に増加

③ サービス業C社(従業員数:約50名)

課題: 店舗スタッフのモチベーションばらつき
対策: スマホで3秒回答のパルスサーベイを導入し、毎月フィードバック
結果:

✓「自己肯定感」スコアが 3.5→4.0
✓CS(顧客満足)スコアも 同時に10%向上

エンゲージメント施策のKPI設定方法

紙製の人の形がチームをイメージ

施策の効果を見える化し、継続的に改善するためには、KPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠です。目的に応じてKPIを設定しましょう。以下に設定例をご紹介します。

目的 主なKPI例 補足
離職防止 月間離職者数、退職予兆検出数 サーベイ結果からの離職リスク抽出件数なども含める
信頼関係構築 1on1実施率、フィードバック満足度 実施数の定量と、質の評価をセットで
組織改善 エンゲージメントスコア、改善提案数 部署別や施策別のスコア変化も追う
スキル開発 受講研修数、リスキリング希望者数 「学びたい意欲」も重要なエンゲージメント指標
採用・定着 入社半年後の満足度、紹介経由入社率 リファラル増加=社内満足の表れ

エンゲージメントサーベイを選ぶ際の主な比較ポイント

タブレット端末にグラフが表示されていて分析している男性

エンゲージメントサーベイは「導入すれば終わり」ではなく、目的に合ったツールを選び、実施と改善を繰り返す運用力が求められます。以下の5つの観点は、ツール選定時に必ず押さえておきたい重要な比較ポイントです。

① サーベイの形式・設問数

形式 特徴 活用シーン
簡易パルスサーベイ 設問数が3〜10問程度と少なく、週1〜月1の短いスパンで実施。回答負荷が低く、従業員の状態変化を「定点観測」できる 急成長・組織改編・リモート環境など、変化の激しい組織で有効
網羅的サーベイ 設問数が50〜130問前後で、年1〜2回実施。組織文化や人事制度、マネジメントなど広範囲を測定可能 経営戦略に基づいた組織診断、人的資本開示の基礎データ収集に最適

📌 Point: 「短期変化を見るパルス型」と「全体を俯瞰する網羅型」を併用する企業が増えています。

② 可視化・分析機能

サーベイの実施後は“読み解き”が重要です。分析機能が弱いと、「何を改善すればよいか」が曖昧になりがちです。

📊 テキストマイニング: 自由記述から「不満・提案」などのキーワードを抽出し、隠れた声を可視化

📊 ダッシュボード: 拠点・部署・属性(年齢・勤続年数など)別の比較や時系列推移をリアルタイム表示

📌 Point: 経営層向けレポートが自動で出せる機能があると、報告・説明もスムーズです。

③ 連携・タレントマネジメント機能

エンゲージメントサーベイは単体でも使えますが、人事施策全体と連動すると真価を発揮します。

📊 人事評価・スキル管理との連動: エンゲージメントの低下要因が評価制度にあるかを分析できる
📊 配置シミュレーション: サーベイ結果から“適材適所”を判断し、人員再配置を検討
📊 人材データベースとの統合: 経歴・スキル・モチベーションを一元的に把握可能

📌 Point: 「人材を“管理”から“活かす”へ」切り替えたい企業に特に重要です。

④ 導入ハードル・サポート体制

新しいツールの導入には不安がつきもの。現場がストレスなく使えるかどうかが継続利用のカギです。

💡 UIの使いやすさ: PC・スマホ対応/3秒で回答できる設計など
💡 サポート体制: 初期設定支援、サーベイ結果の読み解き支援、専任CSの有無
💡 実績: 同規模・同業種での導入事例があるかも重要な判断材料

📌 Point: 最初の3ヶ月間は、伴走支援があるサービスを選ぶと失敗が少ないです。

⑤ 料金プラン

コスト構成が複雑なツールもあるため、費用対効果を事前に明確に把握することが大切です。

💰初期費用+月額制: 一般的な料金体系。機能追加やカスタマイズで変動あり
💰従量課金(ユーザー数・機能ごと): 社員数が多いと費用が増えるケースに注意
💰無料トライアルの有無: 導入前に現場テストできるかどうかで判断しやすさが変わる

📌 Point: 「スモールスタートができるか」「人事予算に合う柔軟性があるか」も要チェックです。

エンゲージメントサーベイツール比較・解説(2025年版)

調査票を見る同僚たち

人気のエンゲージメントサーベイツールをご紹介します。

1. カオナビ(株式会社カオナビ)

特長: 「社員の見える化」に強く、評価・スキル・経験を一元管理できるクラウド型タレントマネジメント。
エンゲージメント活用: パルスサーベイで定期的に状態を可視化し、必要に応じて配置転換やリスキリングへ迅速に対応可能。
導入実績: 4,000社以上(例:清水建設、富士フイルムメディカル、ビックカメラ)
おすすめ企業: 人事データ活用を進めたい中堅〜大企業
料金体系: 初期費用+月額制、無料トライアルあり

2. タレントパレット(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)

特長: モチベーションの低下や離職リスクを「兆候レベル」で察知。テキストマイニングに強みあり。
エンゲージメント活用: 3秒で回答可能なパルスサーベイ+ダッシュボード分析でスピーディに現場改善
導入実績: 中小〜中堅企業(例:従業員50〜100名規模の導入事例あり)
おすすめ企業: 組織変革中・成長期のスタートアップや中小企業
料金体系: 要問い合わせ(無料トライアルあり)

3. HRMOSタレントマネジメント(株式会社ビズリーチ)

特長: 年1〜2回の組織診断サーベイ+月次のコンディションチェックを両立。専門設計された設問が強み。
エンゲージメント活用: 自動レポート機能で経営層への報告もスムーズ。人事データ連携により分析・施策立案が容易。
導入実績: 大企業から中堅・ベンチャーまで幅広く対応
おすすめ企業: エンゲージメントデータを経営戦略に活かしたい企業
料金体系: 要問い合わせ

4. SmartHRタレントマネジメント(株式会社SmartHR)

特長: 人的資本経営に対応した高精度設問(45問)を搭載。回答〜分析までを一元化。
エンゲージメント活用: 属性別分析や時系列比較も直感的に操作可能。
導入企業の声: Zeals、NOLTYプランナーズなど、実用例多数
おすすめ企業: デジタルツールに不慣れな現場でも運用しやすいUIが必要な企業
料金体系: 要問い合わせ

5. One人事(One人事株式会社)

特長: 人事業務とタレントマネジメントを一体化。OKR/MBO、360度評価、人材開示にも対応。
エンゲージメント活用: 離職傾向分析や個別スキル開発との連携が可能
導入実績: 中小から大手、官公庁まで幅広く対応
おすすめ企業: 評価・配置・スキル管理まで一気通貫した運用を目指す企業
料金体系: 初期費用+月額制(30日間の無料トライアルあり)

6. ラフールサーベイ(株式会社ラフール)

特長: メンタル・フィジカル・エンゲージメントの3軸で総合診断。
エンゲージメント活用: 個人の健康状態や職場環境の課題を包括的に可視化。セルフケア機能付き。
分析: 2億件以上のデータで裏付けされた深い洞察
おすすめ企業: 離職率の高い業界/健康経営やウェルビーイングを重視する企業
料金体系: 月額16,000円〜(税抜)、無料デモあり

7. バヅクリエンゲージメント(バヅクリ株式会社)

特長: 24問のやさしい質問で、社員の本音を数値化。月額300円/人〜と圧倒的低価格。
エンゲージメント活用: サーベイ結果を元に、研修やワークショップを実施=改善策まで一貫支援
対応: ISO30414などの人的資本開示にも配慮した設計
おすすめ企業: 初めてエンゲージメントに取り組む小規模組織、コスト重視の企業
料金体系: 月額300円/人〜

8. A&Iエンゲージメント標準調査(アジャイルHR)

特長: 東京大学との共同研究による学術的裏付けのあるサーベイ。
エンゲージメント活用: 組織コミットメント+働きがい(ワークエンゲージメント)を同時測定し、因果関係も分析
導入支援: 分析〜改善アクションまで専門家が伴走
おすすめ企業: エビデンス重視、人的資本経営を本格化させたい企業
料金体系: 要問い合わせ

9. モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)

特長: 日本で最も古くから「エンゲージメント」を提唱してきたパイオニア企業
エンゲージメント活用: 132問の網羅設問で課題が一目瞭然。パルス型+伴走コンサルで変革支援
導入実績: イオン、NTTデータ、コカ・コーラなど大手多数
おすすめ企業: 組織変革に本気で取り組みたい大企業・グループ企業
料金体系: 要問い合わせ

エンゲージメントサーベイ比較表

サービス名 特徴 レポート機能 サポート体制 料金
カオナビ 社員の見える化、配置・スキル管理に強み あり(分析・可視化) 4,000社以上の実績。導入支援あり 初期費用+月額(無料トライアルあり)
タレントパレット 退職リスク予兆検知/自由記述のテキストマイニング あり(自動アラート・ES分析) 中小企業導入例あり、簡易運用に対応 要問い合わせ(無料トライアルあり)
HRMOSタレントマネジメント 2種類の設問セット+人事・採用データ連携 あり(自動レポート) サポート手厚い、大手〜中堅対応 要問い合わせ
SmartHRタレントマネジメント 高精度設問+初心者でも使いやすいUI あり(一元管理・属性別分析) 導入企業の声で評価高い 要問い合わせ
One人事 人事全般+エンゲージメント+評価対応 あり(OKR/MBO等も分析) 官公庁・中小〜大企業に対応 初期費用+月額(30日間トライアルあり)
ラフールサーベイ メンタル・フィジカル・エンゲージメントを一括可視化 あり(2億件分析/レコメンド付) 専門家の支援と健康管理機能付き 月額16,000円〜(税抜)
バヅクリエンゲージメント 低価格+24問の簡易サーベイ あり(属性別・推移分析) 研修・施策まで一貫支援 月額300円/人〜
A&Iエンゲージメント標準調査 東京大学共同研究/学術的裏付け あり(要因と成果の同時測定) 専門家がアクションプラン伴走 要問い合わせ
モチベーションクラウド 132問で期待度・満足度を可視化 あり(コンサル支援付き) 大手中心に多数導入 要問い合わせ

企業規模別・導入フェーズ別のおすすめツールマッピング

導入を検討する際に「自社にとってどのツールが現実的か?」を直感的に把握するための方法として、企業規模(小規模〜大企業)と導入フェーズ(初期〜高度活用)に分けてマッピングを行いました。

🗺️ エンゲージメントサーベイツール・マッピング表

導入フェーズ\企業規模 小規模企業(〜100名) 中堅企業(100〜500名) 大企業(500名以上)
① はじめて導入

(まずは現場の声を可視化)

✅ バヅクリエンゲージメント

月額300円/人〜で低コスト。研修連携でフォロー体制も◎

✅ ラフールサーベイ

メンタル+職場環境の状態を広く把握。セルフケアにも対応

✅ タレントパレット

スマホ3秒サーベイで回答率◎。テキストマイニングが強力

✅ SmartHRタレントマネジメント

UIが親切で運用負荷が少ない

✅ モチベーションクラウド(簡易版)

132問フル活用でなく、スモールスタートから可能。コンサル伴走あり

② 定着・運用期

(組織改善サイクルに活用)

✅ ラフールサーベイ

継続分析と施策提案までサポート。

✅ One人事

評価やスキル情報と統合しやすい

✅ カオナビ

配置変更・スキル管理との連携で運用力強化

✅ タレントパレット

クロス集計/アラートなどデータ活用に強み

✅ HRMOSタレントマネジメント

診断+月次パルスを組み合わせて改善PDCAを回しやすい

③ 高度活用・戦略連動

(人的資本経営・情報開示を見据える)

✅ A&Iエンゲージメント標準調査

学術的エビデンスに基づいた測定で信頼性◎

✅ カオナビ+モチベーションクラウド併用

“見える化”+網羅型分析の併用が可能

✅ モチベーションクラウド(フル導入)

人的資本開示、IR対応、経営戦略連動まで一気通貫支援

📝 解説ポイント

📍小規模企業には、導入・運用のハードルが低く、かつ「使いながら改善できる」サーベイが最適です。

📍中堅企業では、分析・連携・改善アクションまで見据えた機能が重要になります。

📍大企業では、経営戦略やIR(投資家対応)と結びつけた人的資本経営に耐えうるスケーラビリティ・信頼性が求められます。

目的別(離職防止/マネジメント強化など)のマッピング

次に、エンゲージメントサーベイの導入目的別に最適なツールのマッピングをまとめました。

🎯 導入目的別 エンゲージメントサーベイツールマッピング

目的 適したツール 理由・特長
① 離職防止/定着率向上 ✅ タレントパレット

✅ ラフールサーベイ

✅ バヅクリエンゲージメント

・退職リスクの早期発見(アラート・スコア)

・スマホ対応の簡易サーベイで継続運用しやすい

・メンタル・体調の変化も把握可能

② マネジメント改善/信頼関係構築 ✅ カオナビ

✅ SmartHRタレントマネジメント

✅ HRMOSタレントマネジメント

・パルスサーベイで部下の状態を定点観測

・マネージャー別の信頼スコア分析が可能

・1on1の設計・トラッキングにも活用可能

③ 人的資本経営/情報開示対応 ✅ モチベーションクラウド

✅ A&Iエンゲージメント標準調査

✅ One人事

・設問設計が人的資本領域と連動(ISO30414、開示用スコア)

・エビデンス重視の学術設計(A&I)

・開示書類作成に必要なデータ連携も充実

④ 組織文化/エンゲージメント風土づくり ✅ バヅクリエンゲージメント

✅ モチベーションクラウド(伴走あり)

✅ ラフールサーベイ

・研修や施策実行まで一貫支援あり

・「声を聞き、変えていく文化」づくりに最適

・定性データの活用で社員参加型運営が可能

⑤ スキル・評価・配置の最適化 ✅ カオナビ

✅ One人事

✅ タレントパレット

・スキル可視化+配置検討が可能

・人事データベースとの連動で精度の高い人材マッチングを実現

・リスキリングやキャリア設計にも応用できる

導入の流れと成功のポイント

人材マネジメント ビジネス、テクノロジー、インターネット

エンゲージメントサーベイを効果的に導入し、組織の活性化や従業員の満足度向上を実現するためには、以下のステップに沿った計画的なアプローチが重要です。

1️⃣ ステップ1:目的・ゴールの設定|目的の明確化

まず、エンゲージメントサーベイを実施する目的を明確にしましょう。​例えば、離職率の低下、組織の活性化、人事データのデジタル化(人事DX推進)、人的資本経営の強化など、何を最優先課題とするかを定めます。​これにより、サーベイの設計や後続の施策が一貫性を持つようになります。

2️⃣ ステップ2:社内周知・準備|従業員への周知と理解の促進

サーベイの成功には、高い回答率が不可欠です。​そのためには、サーベイの目的や重要性、回答が匿名であることを従業員にしっかりと伝え、安心して参加できる環境を整えることが重要です。​また、サーベイの実施時期は、業務の繁忙期を避け、従業員が十分な時間を持って回答できるタイミングを選ぶと良いでしょう。 ​

3️⃣ ステップ3:初回サーベイの実施|効率的なサーベイ実施

Webやスマートフォンで回答可能な形式を採用し、従業員が手軽に参加できるようにします。​また、未回答者へのリマインドを適切に行い、回答率を向上させる工夫も必要です。​サーベイの設問は、エンゲージメントに関わる重要な要素をカバーするように設計し、回答は定量化できる選択肢を設けることが効果的です。

4️⃣ ステップ4:分析・課題の抽出|データの可視化と深掘り分析

収集したデータをダッシュボードやレポート機能を用いて可視化し、部署別や従業員属性別に分析します。​これにより、組織内のどの部分に課題が存在するかを特定し、優先順位をつけて対応策を検討することが可能となります。​特に、スコアが低い項目については、その要因を深掘りすることが重要です。 ​

5️⃣ ステップ5:改善施策の実行|具体的なアクションプランの策定と実施

分析結果に基づき、配置転換、研修の実施、1on1ミーティングの強化、評価制度の見直しなど、具体的な改善施策を立案し、実行に移します。​施策の実行は迅速に行い、従業員に対しても進捗や取り組み内容を共有することで、組織全体の信頼感を高めることができます。 ​

6️⃣ ステップ6:定期的なパルスサーベイで効果測定|継続的なモニタリングとPDCAサイクルの実践

月1回から四半期に1回など、定期的にパルスサーベイを実施し、施策の効果を測定します。​これにより、組織のエンゲージメントの変化を把握し、必要に応じて施策を修正・改善することで、持続的な組織の成長を促進します。 ​

成功のポイント

📌結果の迅速な共有と対応

サーベイ結果を速やかに従業員と共有し、明らかになった問題点に対して迅速に取り組む姿勢を示すことで、従業員の信頼と協力を得ることができます。​

📌組織全体での関与

人事部門だけでなく、経営層や現場マネージャーも積極的に関与し、サーベイの重要性を組織全体で共有することが、成功への鍵となります。​

📌目的と施策の一貫性の維持

サーベイの導入目的と実施する施策が一致していることを常に確認し、ブレのない運用を心がけることで、効果的なエンゲージメント向上を実現します。​

これらのステップとポイントを踏まえることで、エンゲージメントサーベイを効果的に導入し、組織の課題解決や従業員満足度の向上につなげることができます。

エンゲージメントサーベイ導入判断用チェックシート

以下に、エンゲージメントサーベイの導入を検討する際に役立つ「導入判断用チェックシート」を作成しました。お役立てください。

チェック項目 質問内容 該当する場合のポイント
1. 導入目的は明確か? なぜ導入したいのか目的が定まっているか(例:離職防止、人的資本開示、マネジメント改善など) ⬜ 明確

⬜ 不明確 → 目的整理から始める

2. どの頻度で実施したいか? 月次/四半期/年次など、運用体制に合わせた実施頻度が決まっているか? ⬜ 月次(パルス型)

⬜ 年2回(網羅型)

⬜ 両方併用

3. 回答者の負荷は考慮しているか? 設問数は過多ではないか?スマホ対応か?現場で運用可能か? ⬜ 簡易設問で継続できそう

⬜ 回答に時間がかかる可能性あり

4. 結果を活用する体制があるか? サーベイ結果を見てアクションを起こす仕組み(人事会議、部門連携など)があるか? ⬜ 改善PDCAを回せる体制あり

⬜ データの読み解きに不安あり

5. 可視化・分析機能は必要か? 属性別/時系列/テキスト分析など、どの分析機能が必要か把握しているか? ⬜ ダッシュボード必須

⬜ 自由記述の分析も必要

⬜ 最低限でOK

6. 他の人事データと連携したいか? 評価・スキル・配置情報などと紐づけて活用したいニーズがあるか? ⬜ 他人事システムとの連携あり

⬜ 単体運用でも問題なし

7. 伴走サポートは必要か? 社内だけでは読み解きや運用に不安があるか?コンサル支援が必要か? ⬜ 導入〜分析・施策まで支援希望

⬜ 自社で運用可能

8. 費用感と見合っているか? 社員数と導入プランに応じて費用対効果は妥当か? ⬜ コストに見合う効果が期待できる

⬜ コスト面で再検討が必要

9. トライアル実施の可否 無料トライアルや一部部門でのテスト導入は可能か? ⬜ トライアル希望あり

⬜ いきなり全社導入予定

10. 社内への説明責任 経営陣・現場への説明や同意を得るための資料・根拠は整っているか? ⬜ 資料・導入意義を整理済み

⬜ 説明準備中・サポート希望あり

✅ チェック結果の見方

  • ✓が7つ以上:導入準備は万全。比較表をもとに最適ツールを選定しましょう。
  • ✓が4〜6つ:目的や運用面でまだ検討の余地あり。無料相談やトライアル活用を。
  • ✓が3つ以下:まずは目的の明確化や運用体制の見直しから始めるのがおすすめです。

まとめ

HRM ウッドキューブアイコン ヒューマンリソースマネジメント ビジネス戦略 仕事とスキル 従業員.

エンゲージメントサーベイは、離職防止や組織活性化、人事DX推進の強力な手段として、多くの企業が導入を進めています。しかし、ツールやサービスによって特徴や機能が大きく異なるため、自社の課題や目的に合ったものを選ぶことが重要です。

各社のサービスの特徴をまとめると:

🔍カオナビ:社員情報の一元管理とサーベイが強力に連動
🔍タレントパレット:3秒サーベイ+テキストマイニングで手軽&深堀り
🔍HRMOS:組織診断サーベイと個人サーベイの使い分けが魅力
🔍SmartHR:45問の専門家設計+人事データ連携で分析力に強み
🔍One人事:人事機能を総合的に網羅する“ワンストップ型”
🔍ラフールサーベイ:メンタルやストレス面を重点的に可視化
🔍バヅクリ:24問で社員を“やさしく”測定し、改善施策もトータル支援
🔍A&Iエンゲージメント:東京大学共同研究の学術的アプローチ
🔍モチベーションクラウド:132問の網羅性&コンサル伴走支援で本格導入

自社の規模・産業・課題に合わせてツールを比較検討し、まずは無料トライアルやデモを活用してみましょう。エンゲージメントサーベイを軸に「人が活きる組織」を実現し、ビジネス成果と従業員の幸せを両立させる第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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