MEXCは、2018年にシンガポールで設立された海外の暗号資産(仮想通貨)取引所です。現在はセーシェルに本社を構え、世界170カ国以上で1,000万人を超えるユーザーを獲得しています。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのメジャー通貨はもちろん、マイナーなアルトコインやミームコインまで1,700種類以上もの銘柄を取引できる点が大きな特徴です。
公式サイトやスマホアプリは日本語に対応しており、ライブチャットでの日本語サポートも受けられるため、海外取引所の中でも日本人にとって比較的利用しやすいプラットフォームです。ただし、2023年3月31日と2024年11月28日に日本の金融庁から無登録業者として警告が出されているため、利用を検討する際はその点を理解し、自己責任で慎重に判断しましょう。
MEXCの特徴
1. 圧倒的に豊富な取扱通貨
MEXCでは1,700種類以上の通貨を扱っており、主要銘柄だけでなく新興プロジェクトやマイナー銘柄、ミームコインなどもいち早く上場します。バイナンス(約350種類)と比べても幅広い銘柄が選べるのが魅力です。
2. 競争力のある手数料
✅現物取引手数料:Maker・Takerともに0%のキャンペーンを実施中
✅先物取引手数料:Maker 0%、Taker 0.02%(キャンペーンやMXトークン保有状況で変動あり)
✅出金手数料:銘柄や送金ネットワークによって変動(例:ETHなら数百円相当、BTCなら数百~千円相当など)
3. 多彩な取引スタイル
📌現物取引
📌レバレッジ取引(最大200倍)
📌ETF取引
📌先物取引(無期限契約)
📌ステーキング(DeFiやETH2.0など)
初心者でも使いやすいシンプルなインターフェースと、APIを使ったアルゴリズム取引・高度なテクニカル分析ツールなど、経験豊富なトレーダー向けの機能も充実しています。
4. 日本語対応がしっかりしている
MEXCは日本語対応が優れており、公式サイトやスマホアプリも自然な日本語で表示されるため、言語面での問題は少ないとされています。
5. ただし、日本の金融庁には未登録
MEXCは日本の金融庁に未登録の海外仮想通貨取引所です。2023年3月および2024年11月に、金融庁から無登録で暗号資産交換業を行っているとして警告を受けています。
日本居住者に対する利用制限は設けられていませんが、法的リスクが伴うため、利用は自己責任となります。日本国内のユーザーは、法的保護を受けられない可能性があることを認識し、資金管理や情報収集を徹底した上で慎重に取り扱うことが重要です。具体的なリスクについては、後述しますのでご参照ください。
MEXCで口座開設する方法
1. 準備するもの
📌 メールアドレス または 携帯電話番号
📌 (任意)GoogleアカウントやApple IDなどのSNSアカウント(連携して登録可能)
📌 MEXCでは、本人確認(KYC)をしなくても口座を開設できます。ただし、1日の出金限度額や利用できる機能に制限があるため、大きな額を動かす方は本人確認を行いましょう。
2. 口座開設手順
1️⃣ ステップ1:公式サイトへアクセス
🔹画面右上「新規登録」をクリック
2️⃣ ステップ2:アカウントを作成
🔹「メール」もしくは「電話番号」を入力し、希望するパスワードを設定
🔹受信した認証コードを入力し、登録完了
3️⃣ ステップ3:二段階認証の設定(任意だが推奨)
🔹セキュリティ強化のため、Google AuthenticatorやSMS認証を有効にすると安全性が高まる
4️⃣ ステップ4:本人確認(KYC)手続き(任意)
🔹取引上限の引き上げや機能制限の解除が可能になる
MEXCの使い方
1. 入金方法
💰 仮想通貨入金
1️⃣ ステップ1:公式サイトまたはアプリで「ウォレット」→「入金」をクリック
2️⃣ ステップ2:入金したい通貨とネットワークを選択
3️⃣ ステップ3:表示された入金アドレスをコピーして、外部ウォレットまたは国内取引所から送金
※ 国内取引所で日本円→仮想通貨に変えた上で送金するのが一般的です。
💰 クレジットカード(第三者決済)で購入
📌 日本円にも対応している決済会社を通じて直接購入可
📌 手数料はやや高め(3~5%前後)なので注意
2. 出金方法
1️⃣ ステップ1:「ウォレット」→「出金」を選択
2️⃣ ステップ2:出金したい通貨とネットワークを選択
3️⃣ ステップ3:送金先アドレスを間違えないように入力
4️⃣ ステップ4:メモ(Memo)が必要な通貨の場合は必ず記入
5️⃣ ステップ5:2段階認証(メール/SMS/Google認証)で確認して送金完了
3. 現物取引のやり方
1️⃣ ステップ1:画面上部「取引」→「現物取引」を選択
2️⃣ ステップ2:右側リストから通貨ペアを選択(例:BTC/USDT)
3️⃣ ステップ3:チャート下の注文画面で「指値注文」または「成行注文」を選び、価格・数量を入力して購入/売却
4. 先物取引のやり方
1️⃣ ステップ1:画面上部「先物取引」をクリック
2️⃣ ステップ2:USDT建て or コイン建て(BTCなど)を選択
3️⃣ ステップ3:最大200倍のレバレッジ設定が可能だが、ハイリスクなので最初は低め推奨
4️⃣ ステップ4:ロング(買い)またはショート(売り)を選択し、価格・数量を入力して注文
法的リスクについて
MEXC は日本の金融庁に未登録の海外取引所であるため、日本国内のユーザーが利用する際には以下のような法的リスクが考えられます。
1. 取引所が突然サービスを停止するリスク
✅ 日本の金融庁に登録されていないため、日本の金融庁の監督下にありません。
✅ 過去に金融庁が無登録の海外取引所に対して警告を出し、日本のユーザー向けサービスを停止した事例があります(例:BinanceやBybitの一部機能制限)。
✅ もしMEXCが日本向けサービスを突然停止した場合、出金が困難になる可能性があります。
2. トラブル時に日本の法律が適用されないリスク
✅ 国内の取引所(例:bitFlyer, Coincheck, GMOコイン)は日本の法律の下で運営され、金融庁の監督を受けているため、トラブル時には日本の消費者保護法や金融商品取引法が適用されます。
✅ MEXCの場合、運営会社はセーシェルなどの海外に登記されており、トラブルが発生しても日本の法律での保護は受けられません。
✅ 例:資金が凍結された、ハッキング被害に遭った、出金が遅延した場合、日本の金融庁や消費者庁に相談しても対応できない可能性が高い。
3. 預けた資産の保護が保証されないリスク
✅ 国内の登録済み取引所は、日本の法律に基づき顧客の資産を分別管理し、一定額の資産保護制度があります。
✅ 一方で、MEXCはユーザー資産の管理方法が完全には公開されていないため、万が一取引所が破綻した場合、資産が返ってこない可能性があります。
✅ 過去の例: FTX破綻(2022年)では、顧客資産の管理が不十分で、出金できなくなったユーザーが多数発生。
4. ハッキング・セキュリティリスク
✅ 大手海外取引所でもハッキング被害は発生しており、日本の取引所(コインチェック・Zaifなど)も過去に被害を受けています。
✅ 金融庁登録の国内取引所は、厳格なセキュリティ基準(コールドウォレット管理、多重認証)を遵守する必要がありますが、MEXCの具体的なセキュリティ対策は日本の金融庁の監査を受けていないため、セキュリティ面での保証が弱い可能性があります。
5. 税務上のトラブルリスク
✅ 日本居住者は仮想通貨の取引利益を確定申告し、適切に納税する義務があります(雑所得扱い)。
✅ MEXCのような海外取引所は、日本の税務当局(国税庁)とデータ共有を行っていないため、取引履歴を適切に管理しないと、税務申告時にトラブルになる可能性があります。
✅ 海外取引所を利用する場合、確定申告のために自分で取引履歴を整理し、計算する必要があります。
リスクを意識
MEXC Globalは多くの銘柄やハイレバレッジ取引が可能な魅力的な取引所ですが、日本の法律の枠外にあるため、資産の管理やトラブル時の対応について十分なリスク管理が必要です。
特に以下のリスクを意識することが重要です:
✅ 長期間の資産保管は避け、必要な分だけ入金・取引する
✅ 出金が可能か定期的にテストする
✅ 取引履歴を管理し、納税リスクを把握する
✅ 不測の事態に備え、代替取引所を検討する(国内取引所や他の海外取引所)
安全な取引のために、リスクを理解した上で慎重に利用することが推奨されます。
まとめ
💡豊富な取扱銘柄と低い取引手数料
MEXCは1,700種類以上の豊富な銘柄を扱い、現物・先物ともにメーカー手数料0%など、低コストで取引を行えます。マイナー通貨や新興コインの早期上場も魅力の一つです。
💡初心者から上級者まで使いやすい
公式サイトやアプリは日本語表示が自然で、ライブチャットのサポートも日本語対応が継続されています。直感的に操作できるデザインと、最大200倍のレバレッジなど高度な機能も利用可能です。
💡日本の金融庁には未登録なので要注意
無登録業者として警告が出ていますが、日本人への利用制限は行われていません。とはいえ、規制面やリスクを十分理解し、自己責任でご利用ください。
💡メリットとデメリットを理解して上手に活用
日本円の直接入金は不可、クレジットカード購入の手数料が高いなどの注意点はあるものの、日本語対応の海外取引所としては魅力的です。特にマイナー銘柄を積極的にトレードしたい方には選択肢の一つとなるでしょう。
もし海外取引所での多彩な銘柄やハイレバレッジ取引を検討しているなら、MEXCは使いやすさと豊富なサービスを兼ね備えた注目の取引所です。ただし、金融庁に未登録であることを踏まえ、資金管理や情報収集は十分に行ったうえで安全にお取り扱いください。