Web3デートアプリは果たして普及するか?

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昨今話題になっているWeb3。Web3はビジネスや金融に応用され、活躍の分野は広がっており、今後どの分野で活用されるのか注目されています。しかしWeb3がどのように活用されているのか、わからない方も多いのではないでしょうか?

そのため今回は、Web3を活用したデートアプリを解説します。当記事の流れは以下のとおりです。

  • Web3の概要
  • Web3デートアプリ
  • Web3デートアプリが普及する理由

今後新しいデートアプリを使ってみたい方はぜひ最後まで読んでください。

そもそもWeb3とは?

Web3は、インターネットの新しい形の概念です。従来のインターネットでは、限られた企業や組織が独占してきましたが、Web3では、特定の団体に依存しない仕組みになっています。仲介者がいないため、個人情報や取引情報を第三者に見られる心配もなく、情報の流出を防げると期待されています。

Web3デートアプリ

最近ではWeb3を活用したデートアプリが注目されてきており、海外では開発が進んでいるアプリやプロトタイプの開発が済んだアプリも存在しています。今回はその中の4つをご紹介します。

  1. Gather
  2. Fame
  3. TruYou
  4. Bumble

Gather

Gatherは、世界初のWeb3を活用したデートアプリです。アプリの特徴は以下の通りです。

  • ステーキング
  • ライブ実況で不特定多数の人とつながれる
  • アルゴリズムによるマッチング
  • 端末のGPSを活用して近くにいる人とマッチング
  • ブロックチェーンを活用した個人データの保護

近くに住んでいる人とのマッチングやAIによるマッチングなど、できる限りユーザーがマッチングしやすい仕組みになっています。またGatherは、正式にサービスをリリースしており、今後はユーザーの拡大が期待されています。

韓国発祥のアプリのため、韓国や他の市場で成功すれば、日本市場に参入する可能性もあります。そのため今後Web3のデートアプリを使いたい方は、注目しておきましょう。

Fame

Fameは、Gatherと同時期に開発されたWeb3のデートアプリです。Gatherとは違い、Blue Chip NFTを持っている人のみ参加できます。Blue Chip NFTとは、OpenSeaが認証したときに付与される独自の青いバッジのことです。参加条件をつけることで、スパムや迷惑な業者アカウントが登録できないように対策しています。

Fameの特徴は以下のとおりです。

  • 自分のプロフィールにリアルな写真とNFTを投稿しなければならない
  • 毎日の企画に参加することでFameトークンを配布
  • ゲームプレイすることでトークンやNFTを獲得できる
  • スマートフォンでも手軽に使える

Fameでは利用者の満足度を上げるために、プロフィールにリアルな写真とNFTの写真の投稿やゲームを搭載しています。さらに手軽にアクセスできるようにパソコンでの利用を考えておらず、スマートフォンでしか使えません。

TruYou

TruYouは、現在開発中のWeb3デートアプリです。自分のメールアドレスを登録すれば、ウェイティングリストに載れます。

特徴は以下のとおりです。

  • 自由度の高いプロフィール作成
  • ウォレットもしくはトークンの保持で登録
  • 他のユーザーによる補助

TruYouでは、自分のプロフィールを自由に設定可能です。従来のWeb2のデートアプリでは、プロフィールの枠が固定されており、その枠の中の編集しかできません。TruYouでは、ユーザーの個性を尊重し、自由にカスタマイズが可能です。

また、ウォレットでの登録もしくは特定のトークンの保持での登録しかできません。そのため迷惑なアカウントの参加がしにくく、再登録もできません。またマッチングしやすいように、他のユーザーの補助を受けられる機能もあります。補助をしたユーザーは、運営から報酬がもらえます。

Bumble

Bumbleは、アメリカ発祥のデートアプリです。Web2で有名なTinderと肩を並べるほどのユーザー数が世界におり、今後はメタバースに積極的に参入します。現段階では試験運用中で、今後正式にリリースするまで待ちましょう。

Bumbleの特徴は以下のとおりです。

  • 女性からしかファーストコンタクトが取れない
  • 多くのユーザーがすでにいるため、マッチングしやすい
  • 安全性が高い

Bumbleでは、女性からしかファーストコンタクトが取れません。そのため男女間のトラブルに発展しにくく、欧米ではTinderよりもBumbleを推す人もいます。

またユーザーが多数いるため、認知度が高く、正式にリリースすれば多数のユーザーが使うと考えられています。運営年数も長く、安定したシステムを構築できるノウハウもあるため、安全性の高いアプリの開発が可能です。

Web2対Web3デートアプリ

Web2とWeb3のデートアプリではそもそもどのような違いがあるのでしょうか?今回は3つに絞って解説します。

  • アプリを使いながら稼げる
  • 利用者を限定できる
  • 自分のプロフィールを自由に編集可能

アプリを使いながら稼げる

Web3のデートアプリは、遊びながら稼げます。一部のデートアプリには、ゲームに参加することでトークンやNFTなど報酬を配布する機能が存在します。また仮想通貨を保有することで、ステーキングによる利益も見込めます。ステーキングとは、ブロックチェーンを安定的に運用することに貢献する対価です。

利用者を限定できる

Web2のアプリでは、会員登録時に身分証明書を提示すれば登録が可能です。多数の方法で身分証明ができ、一人で複数のアカウントを持てます。複数のアカウントを持てば、業者や迷惑アカウントが増加してしまい、ユーザー同士がマッチングしにくくなります。

一方Web3のデートアプリは、ウォレットやトークンでの制限が可能です。トークンを購入しなければ、アプリへの参加ができないため、一人で複数のアカウントを持つにはお金が必要です。そのためWeb2に比べて、Web3のデートアプリはトラブルが少なく、マッチングしやすくなります。

自分のプロフィールを自由に編集可能

Web3のデートアプリは、Web2に比べて自分のプロフィールを自由に書き換えられます。Web2では共通のプロフィールしか使えないため、自分の個性を出せませんでした。

Web3では、メタバース空間での出会いが可能なため、様々な方法で自分をアピールすることが可能です。今までのやり方ではうまく相手にアピールできなかった人も、別の方法でマッチングできる可能性が高まります。

今後Web3を用いたデートアプリは普及していく

今後Web3を使ったデータプリは普及していきます。理由は以下のとおりです。

  • 仮想通貨の利用者増加
  • マッチングアプリの利用者増加
  • Web3に関する認知が普及している

仮想通貨の利用者の増加

仮想通貨の利用者が増えてきており、国内でも利用者の割合が増えてきています。野村総合研究所(NRI)の「生活者1万人アンケート」調査では、暗号資産の保有者率が1.7%になり、前の調査よりも1.5倍に増えました。

また世界でもユーザーは、2020年から2022年までに4倍近くまでに増加しました。FTXの破綻や他の取引所の破綻によって一旦ユーザーは減りましたが、取引が安定すれば今後も増えると予想されています。

マッチングアプリの利用者の増加

マッチングアプリの利用者も急増しています。2020年にコロナがまん延し、対面での男女での出会いが大幅に減りました。そのためマッチングアプリの利用者が急増し、2019年から2021年の間に利用者が16.5%から21.8%になりました。

また三菱UFJリサーチ&コンサルティングの予測によれば、オンラインでの恋活の市場規模は今後も拡大すると考えられています。具体的には2021年から2026年の間に、768億円から1,657億円まで拡大すると予想されています。

海外でもマッチングアプリの市場規模が拡大しており、ユーザーは2020年から2022年の間に14.8%の利用者が増加しました。

Web3に関する認知が普及している

Web3の認知も普及しています。株式会社電通の調査では、Web3の認知度は約3割でした。若い人やインターネット関連の職業についている人は、DAOやブロックチェーンなどの仕組みを理解している割合が多いとの調査結果もあり、ますます普及していくことが予想されます。

アメリカでは、Web3を理解している割合が更に多く、46%の人が認識しています。23%のミレニアル世代(1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代)は、NFTを持っており、その割合は増えています。

またその上の年齢層においても、認知は拡大しており、NFTの保有率が増加しています。

まとめ

今回は、Web3を活用したデートアプリをご紹介しました。Web3の技術を使ったデートアプリが今後普及し、社会的に認知されるようになります。

Web3とWeb2のデートアプリの違いは、「稼げる」「利用者を限定できる」「自分のプロフィールを自由にカスタマイズできる」です。今後異性とマッチングしたい方は、ぜひ今後のアプリの開発に注目しておきましょう。

※参考文献

『Gather 公式サイト』
『Fame 公式サイト』
『TruYou 公式サイト』
『Bumble 公式サイト

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