ザ・リッツ・カールトンなど成功事例で学ぶ企業理念を浸透させる方法

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企業理念は、従業員が自律的に行動・判断していくために必要なもので、結束力が強い組織では浸透しているものです。しかし、HR総合調査研究所の独自調査によると、企業理念が浸透していると回答した企業は、42%という結果となりました。

なぜ、企業理念が浸透して組織力が上げられる企業と、企業理念が浸透せずに、組織力が伸び悩む企業が存在するのでしょうか?今回は、企業理念が浸透している組織力が強い企業を参考にしながら、組織力を上げる方法をご紹介します。

企業理念が浸透している企業の成功事例

まずは、企業理念が浸透している企業の成功事例をご紹介します。企業理念が浸透している企業は従業員が能動的に動き、事業成長に大きく貢献していることが分かります。企業理念が浸透しないとお悩みの企業は、成功事例を参考にしてみましょう。

ザ・リッツ・カールトン

出典元:ザ・リッツ・カールトンオフィシャルサイト
ザ・リッツ・カールトンは、世界トップクラスのラグジュアリーホテルで、素晴らしいサービスを誇ることで有名です。ザ・リッツ・カールトンは企業理念の中に「ゴールド・スタンダート」と呼ばれるクレドが存在しており、40,000人の従業員が徹底して守っています。多くの従業員に企業理念が浸透した理由は、従業員が守るべき行動を細かく記載したためです。日常的に何を意識し、どのような行動をすべきかが分かりやすく提示されています。

また、企業理念に沿ってサービスが提供できた従業員は、正当に評価することが約束されています。このような会社と従業員の信頼関係の構築を大切にしているからこそ、企業理念が浸透し、最高クラスのサービスが提供できているのです。

参考資料:ザ・リッツ・カールトン企業理念「ゴールドスタンダード」

スターバックス

出典元:スターバックスオフィシャルサイト
スターバックスの企業理念は、「人々の心を豊かで活力あるものにするために— ひとりのお客様、1杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」が掲げられています。この企業理念を主軸にして、リードプレイスとなるように顧客体験の向上に注力してきました。

スターバックスはコーヒーを提供するビジネスではなく、コーヒーを通じて人と人のコミュニケーションを楽しむビジネスであり、この価値観が居心地よい空間を生み出しているのです。

スターバックスはミッション・ステートメントを言語化し、会社が決定する事項がミッション・ステートメントに沿っていない場合は、従業員が指摘できる仕組みを整えました。このように企業理念の変更、浸透に従業員も参加する形になっているため、組織として一体感を保てているのです。

参考資料:スターバックス「OUR MISSION」

 リクルート

出典元:リクルートオフィシャルサイト
リクルートの経営理念は以下の通りです。

ビジョン:Follow Your Heart

ミッション:まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。

バリューズ:新しい価値の創造、個の尊重、社会への貢献

引用:株式会社リクルート 経営理念

個の企業理念はリクルートグループ全体に広く浸透しており、従業員1人1人が尊重され、能動的に動ける職場環境が根付いています。リクルートは新規事業提案制度が設けられていますが、どの従業員も能動的に働いているのは、企業理念が浸透しているからといえます。

参考資料:株式会社リクルート「企業理念」

 成功事例から学ぶ企業理念の浸透させる方法

次に、成功事例から学ぶ企業理念の浸透させる方法についてご紹介します。

会社と社員の信頼関係を大切にする

企業理念を浸透させたい場合は、会社と社員の信頼関係を大切にしていきましょう。企業理念が浸透している企業では、従業員を人間として尊重して、自己研磨できる環境を提供しています。従業員は欠かせない存在で、1人1人が会社に尊重されていると従業員が感じていれば、自然とモチベーションを上げて働けていけるのです。

各従業員に2,000$を渡し、お客様に感動体験を提供できるなら、その資金を自由に使ってよいという仕組みで、従業員のモチベーションを上げている会社もあります。

従業員が守るべき行動を細分化する

企業理念を掲げるときは、従業員に守って欲しい行動指針は細分化してください。その理由は、言語化できていないと従業員も困惑してしまうからです。

従業員が主役で、素晴らしいサービスを提供しているザ・リッツ・カールトンでは、「サービスバリューズ」の項目が12個掲げられており、従業員に守って欲しい行動指針が掲げられています。

具体的に行動指針を掲げることで、従業員に理解してもらいやすくなり、企業理念が浸透していけます。

定期的に企業理念を振り返る場を設ける

企業理念の浸透には、社員の力が必要不可欠です。会社が企業理念を作り、説明をしても、社員が共感し、協力の姿勢を見せてもらえなければ、浸透していきません。人事考課などで、定期的に企業理念を振り返る場を設ける必要があります。

スターバックスでは、4ヵ月に1回、アルバイトを含めて人事考課をしています。その人事考課の中でヒアリングする際に、「将来どうなりたいのか?そのために、どうすればいいのか?」を考え、ミッション・ステートメントや行動指針と紐づけているのです。

このような人事考課を実施し、従業員に定期的に意識してもらうことで、企業理念を浸透させています。

企業理念を体現する従業員を評価する

企業理念を体現してくれる従業員は、正当に評価していく必要があります。このような評価をしていけば、経営理念を身近に感じてもらうことができるでしょう。

リクルートでは、企業理念を体現している従業員を表彰しており、従業員に企業理念を意識してもらう工夫がされています。また、リクルートは大きな組織のため、企業理念を人事制度に反映して、従業員が、能動的に企業理念を浸透していくような仕組みが整備されています。

従業員とフラットな関係を構築する

企業理念を浸透させていくためには、従業員とのフラットな関係の構築が欠かせません。リクルートでは、新入社員もベテラン社員も参加できる、新規事業提案制度が設けられています。この制度は、従業員が新規事業を考案し、良いものであれば、会社が資金を出してプロジェクトとして始められるものです。このような従業員が能動的に働ける環境を用意することで、モチベーション高く働ける環境を整備しています。

まとめ

企業理念は強い組織に必要不可欠なものです。企業理念が浸透すれば、従業員が能動的に動いてくれ、顧客満足度の高いサービスが提供できるようになります。今回は成功事例を参考にしながら、企業理念を浸透させる方法を説明しました。

【企業理念を浸透させる方法】

  • 会社と社員の信頼関係を大切にする
  • 従業員が守るべき行動を細分化する
  • 定期的に企業理念を振り返る場を設ける
  • 企業理念を体現する従業員を評価する
  • 従業員とフラットな関係を構築する

ぜひ、これを機会に企業理念を見直して、強い組織を作ってみてください。