3D空間のVRゴーグルとスポーツゲーム

VRアートの可能性とは?

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「VRアートが高値で売れた!」などと聞かれるようになりました。

仮想通貨やブロックチェーン技術の確立により、NFTの分野が発展しました。NFTの分野は、デジタルアイテムやデジタルスペースなど、さまざまな領域で活かされています。そして、NFTの登場によってVRアートのマーケットが活性化しました。

当記事では、VRアートについて解説いたします。「VRアートについて興味のある方」や「VRアートをやってみたいという方」には、必見の記事です。当記事の流れは以下の通りです。

  • VRアートの概要
  • VRアートの将来性
  • VRアートを制作するためには

VRアートとは?

VRゴーグルをつける少女

VRアートとは、立体的に絵を描ける新しい分野の作品です。従来の絵は、紙など平面でしか描けませんでした。

VR技術の発展により、VR空間で立体的に作品を作れるようになりました。2次元ではできなかった絵を3次元で描けるようになり、新しい技法や創作が誕生すると期待されています。

またVRゴーグルやスマートフォンなどの端末を使い、さまざまな角度から一つの作品を見ることも可能になりました。

VRアートの認知が広がった理由

VRアーティストが二オンライトでアート作品を作っている

MMD研究所のアンケートによれば、3割以上の人がNFTを認知しています。楽天やLINEがNFTサービスを展開し、NFTを知る機会が増えたことが原因です。

また2020年度のTesTee Lab.の調査では、VR/ARの認知度が若者の間では最低でも7割を超えていました。またVRの認知の拡大により、VRアートに興味を持つ人も増え、VRアートに参入する組織や個人が増えました。

VRが急速に認知されたり、普及したりした理由に以下の3つを挙げられます。

  • 低価格な機器の普及によって、参入障壁が低くなった
  • VR技術の発展
  • エンタメ業界が積極的に導入したこと

それぞれ詳しく見ていきましょう。

低価格な機器の普及によって、参入障壁が低くなった

1つ目の理由として、VR端末の価格が以前に比べて安くなったことがあります。たとえば、以前はMeta社など大手企業でしか販売しておらず、端末価格は50,000円以上と高価でした。しかし現在では、数万円のエントリーモデルから、200,000円のハイエンドモデルまで幅広く展開されています。

「VRを試しに使ってみたい。」そういうニーズに合った商品が増え、ユーザーが気軽に購入できるようになりました。

VR技術の発展

VRの端末の技術が進歩し、映像のクオリティーや使いやすさが改善されました。

1990年代に第一次VRブームが到来しました。この時、VR技術はゲームに導入されました。また端末の技術も進歩し、映像が見やすくリアルに見えるようになりました。

その後、2012年に「Oculus Rift」の登場で再びVRが注目されるようになりました。当時のFacebook社がOculus社を買収し、多くの企業がVRに参入しました。

そして現在では、HTC社やSIE社、Sony社から新機種が続々と販売されています。VR端末にはまだ解決すべき課題も多いです。しかし今後さらに技術が進めば、多くのユーザーが使うことが予想されます。

エンタメ業界が積極的に導入したこと

2016年頃からエンタメ業界では、家庭用ゲーム機やパソコンなどでVR技術が積極的に使われるようになりました。VR端末内のセンサーの研究開発の進歩は、「よりリアルに」を実現し、ゲームへの没入がしやすくなりました。

またSony社がプレイステーションに対応した端末を販売したことや、多くのエンタメ関連会社がVRに対応したサービスを始めたことで、VR市場は盛り上がりをみせました。

VRアートの市場予測

ビジネスパーソンの手と5Gのアートワーク

VRアート市場の成長に必要な要素3つが整っています。市場の拡大が予測されています。

  • 5Gの普及でVRへの参入がしやすくなっている
  • 機材が安くなっている
  • VRへの認知が高まっている

5Gの普及でVRへの参入がしやすくなっている

今後、5Gの普及により、VRをストレスなく楽しめるようになります。

VRの360度映像を見るためには、早いスピードのインターネット回線が必須です。また360度の動画はデータサイズが大きいためアップロードしたり、ダウンロードしたりするためには、時間がかかります。

現在docomo、au、ソフトバンクの5Gのサービスエリアが徐々に普及しています。将来的にはミリ波の高速大容量通信が日本全国で実現する予定です。

カバーエリアが広がれば、VRの問題点を解決できるため、ユーザーが増えていくことが予想されます。

機材が安くなっている

技術の進歩やVRに参入した企業が増えたため、端末の価格が以前よりも安くなりました。Meta社では、本格的な端末を3万円台から販売しており、他社でも安い端末を販売しています。

今後参入企業がさらに増え、端末の価格が益々安くなっていくことが予想されます。安くなれば、より多くのユーザーが購入できるようになり、手にする人が増えていきます。

VRへの認知が高まっている

VRへの認知は、世界的に広がりをみせています。世界中の企業の多くがVR業界へ参入したり、活用したりしています。Grand View Reserach社の調査によれば、2023年から2030年まで毎年13.8%のペースで市場規模が拡大すると予想されています。

例えばBMW社は、自動車の整備や工場内の製品組み立ての練習ができるように、VR技術の導入を決定しました。他にも旅行会社がVRを活用して、旅先の風景を宣伝目的で活用しています。

コロナ渦は、VRを導入する企業が増えた原因の一つといえます。人が移動できないため、VRを活用して、診察やライブをしたり、不動産の紹介を行ったりしてきました。

今後さらに多くの業界が参入し、認知が広がると予想され、VRの市場規模は大きくなると云われています。

著名なVRアーティスト

デジタルアート 珊瑚礁の海中

ここでは、世界的に有名なVRアーティストをご紹介します。

  • せきぐちあいみ
  • イトウケイスケ
  • Ian Cheng

せきぐちあいみ

せきぐちあいみさんは、VRアーティスト・ライブペインターです。メタバースの初期の頃から、VRアーティストとして活動されており、日々VRの可能性を広めています。

過去には自身のアートが約1,300万円で落札され、注目を浴びました。2021 Forbes JAPAN 100に選出され、世界的なVRアーティストとして認められています。

イトウケイスケ

イトウケイスケさんは、VRアニメーション監督でXRクリエイターです。フランスやイタリアなど海外の映画などでCGの作成を担当。現在はVRアーティストとして活動しています。

また2020年にVRの部門で3つの作品がノミネートされました。2021年や2022年にもさまざまな賞を受賞し、世界中で映像制作やVRの制作で活躍されています。

Ian Cheng

Ian Chengさんは、人間の生活のシミュレーションを題材にしたアーティストです。例えば、2023年度最新作の「Life After BOB」は、AIが人間と共生した社会を想定した作品です。AIによって、人々の生活がどのように変化するのかを表現しています。

VRを活用して、作品の制作も手掛けており、世界中の美術館で展示されています。

VRアートを制作するために必要な機材

VRゴーグル

VRアートを制作するためには、以下の3つの機材が必要です。

  • 高性能なノートパソコン
  • VRゴーグル
  • TiltBrush(デザインアプリ)

高性能なノートパソコン

まずは、高性能なノートパソコンを準備しましょう。理由はパソコンで画面処理が遅ければ、VRがカクついてしまいストレスになるからです。360度全体がカクつきは、VR酔いの原因になります。

高性能なパソコンとは、NVIDIA社やAMD社のグラフィックボードが搭載されているパソコンを指します。一般的なノートパソコンには、グラフィックボードが搭載されていません。そのためノートパソコンを購入する時は注意しましょう。

VRゴーグル

VRゴーグルを選ぶ時は、デザインする作品の精度で選びましょう。理由はトラッキングの精度によって作品の質が変わるからです。トラッキングとは、デバイスの位置を認識する機能です。

本格的に作品を作りたい方やNFTで商売をしたい方は、はじめから高性能な端末を購入することをお勧めします。

そうでない初心者の方は、安い端末からでも十分です。熟練して、ミリ単位など正確な位置を認識する必要が出てきてから、高額な端末に変えていくとよいでしょう。

TiltBrush(デザインアプリ)

パソコン、VRゴーグルを揃えたら、TiltBrushが必要です。TiltBrushとはGoogle社が開発した3DペインティングVRアプリです。これは、VR空間上で自由自在に絵を描くときに必要なアプリです。

現在は、オープンソースとして公開されているため、派生アプリなども存在します。

まとめ:技術の進歩やインフラが整備で、VRアート市場は拡大していく!

メタバースのイラスト ビジネスパーソンがVRゴーグルを付けてお金を運んでいる

今回は、VRアートの可能性について解説しました。VRアーティストの活躍があり、VRアートを知る人が増えています。今後、VRはより身近になり、VRアートの分野でも市場は拡大していくことが予想されます。

技術の進歩やインフラが整備されるようになれば、VRを活用できる環境が広がります。VRに興味がある人は、ぜひ今後の技術発展やインフラの整備にも注目しましょう。

※公式HP

『MMD研究所 公式サイト』
『TesTee Lab. 公式サイト』
『Grand View Reserach 公式サイト』
『せきぐちあいみ 公式サイト』
『イトウケイスケ 公式サイト』
『Ian Cheng 公式サイト』
『NVIDIA 公式サイト』
『AMD 公式サイト』
『TiltBrush 公式サイト

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