ブルーの空間にNFTの文字が浮かび上がる図

注目のNFTサービスとは?NFTトレカ、NFTマーケットプレイスに注目!

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NFTとトレーディングカードの融合が、世界中で注目を集めています。デジタルデータは従来、その複製の容易さから所有権を明確にすることが難しいとされてきました。しかし、ブロックチェーン技術を活用することで、この問題は解決されています。NFTは、デジタル作品と所有者をユニークに結びつける認証コードとして機能し、資産としての価値を高める要因となっています。この記事では、最新のNFTサービスとその動向についてご紹介します。デジタル時代の新しい資産形態、NFTの可能性を探る旅に、ぜひお付き合いください。

背景:注目されるNFT

NFTは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、代替不可能なトークンを意味します。これは、容易に複製可能なデジタルデータを唯一無二のものとして関連付けるトークンです。

NFTが注目される理由の一つに、「デジタル資産の所有者を明確にできる」点があります。デジタルデータは簡単にコピーが可能であるため、これまではその所有者を明確にするのが難しい課題でした。

しかし、ブロックチェーン技術の活用により、この問題を解決することができます。NFTは、デジタル作品とその所有者をユニークに結びつける認証コードのような役割を果たします。この所有権の明確化によって、資産としての価値が高まる傾向にあります。

人気のNFTサービス|3つのカテゴリー

NFTとトレーディングカードの融合:NFTトレカ

トレーディングカード(Trading Card)とは、カードごとに異なる絵や写真が印刷されているカードのことで、これらを収集したり交換したりすることで楽しむことができます。

これらのカードには、野球、サッカー、バスケットボールなどのスポーツ選手のものだけでなく、アニメ、漫画、ゲーム、アイドル関連のものも含まれます。

近年では、これらのトレーディングカードをデジタル化し、NFTを利用した「NFTトレカ」としての注目が高まっています。海外では、Topps社やDapperLabs社がこの分野で有名で、すでに大規模な市場を形成しています。

Topps社:

Topps社は、アメリカのトレーディングカードを製造する老舗企業で、アメリカメジャーリーグのカードをNFT化して注目を集めています。大谷翔平やダルビッシュ有など、メジャーリーグで活躍する選手のトレカも販売されています。これらはNFTマーケットプレイスの「Atomic Hub」などで取引することが可能です。

DapperLabs:

DapperLabsはNFTに特化したブロックチェーン基盤「Flow」を開発している企業です。同社はまた、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)と提携し、男子プロバスケットボールリーグ専用のトレーディングカードプラットフォーム「NBA Top Shot」を運営しています。

このプラットフォームは、1次流通のパッケージ販売だけでなく、2次流通のユーザー間取引も可能な特徴を持っています。すでに120万人以上のユーザーがNBA Top Shotを利用し、総売上は1000億円を超えています。

人気急上昇の理由:NFTトレカ

NFTカードが大規模な市場になった理由には色々な要因がありますが、主に次のような事が挙げられます。

デジタル所有権の確立: NFT技術は、デジタルアイテムに唯一無二の所有権を付与します。これにより、デジタルカードはコレクションの価値が高く、真の意味での所有が可能になりました。

コレクターの興味: 伝統的なトレーディングカードのコレクターは、新しい形態のコレクションアイテムとしてNFTカードに興味を示しています。これにより、市場に新たな需要が生まれました。

希少性と価値: NFTは、その希少性により高い価値を持つことができます。限定版や特別なデザインのNFTカードは、コレクターにとって魅力的な投資対象となり得ます。

ゲームとの結びつき: いくつかのNFTカードは、ゲーム内で使用できるアイテムとしての機能を持っています。これにより、ゲーム愛好者の間でも人気が高まりました。

デジタル市場の拡大: インターネットとデジタル技術の進化により、NFTマーケットプレイスのようなデジタルプラットフォームが容易にアクセスできるようになりました。これにより、より多くの人々がNFTカード市場に参入することが可能になりました。

有名ブランドやアーティストの参入: 多くの有名ブランド、アーティスト、スポーツリーグがNFTに参入し、その人気をさらに高めています。

これらの要因が組み合わさり、NFTカードはデジタル資産の中でも特に大規模な市場となりました。

急成長するNFTマーケットプレイス

NFTマーケットプレイスとは、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)を購入、販売、交換するためのオンラインプラットフォームです。NFTは、デジタルアート、音楽、ゲーム内アイテム、動画、写真など、デジタルコンテンツの所有権を表すユニークなデジタル証明書のようなもので、ブロックチェーン技術によってその唯一性や所有権が保証されます。

NFTマーケットプレイスでは、ユーザーはこれらのNFTをブロックチェーン上で取引できます。取引は、特定の暗号通貨を使用して行われることが多く、NFTの所有権が購入者に移転されます。マーケットプレイスは、クリエイターやアーティストが自分のデジタル作品をNFTとして発行し、広く公開して販売する場としても機能します。また、既存のNFTを再販することも可能で、このプロセスは一般に二次市場と呼ばれます。

NFTマーケットプレイスは、デジタルアセットの新しい形態として急速に成長しており、デジタルコンテンツの創作者と消費者を直接結びつける新たな手段を提供しています。

世界的には、NFTマーケットプレイスとしてOpenSeaが最も有名です。手数料は2.5%と低く設定されており、取り扱うコンテンツはアート、コレクション、音楽、写真、ゲームアイテムなど多岐にわたっています。

日本国内では、楽天がNFTマーケットプレイス「楽天NFT」を立ち上げています。さらに、DAZNはミクシィと提携し、スポーツ特化型NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」の立ち上げを進めています。この「DAZN MOMENTS」では、DapperLabs社が開発したブロックチェーン基盤「Flow」を利用し、サービスを展開する予定です。

NFT市場の成長で注目されるNFT投資ファンド、共同事業

NFT投資ファンドは、NFT(Non-Fungible Tokens、非代替性トークン)に特化した投資基金です。これらのファンドは、デジタルアート、バーチャル不動産、ゲーム内アイテム、その他のデジタルコレクタブルズなど、NFTとして存在する資産への投資を行います。NFT市場の成長に伴い、これらの資産の価値が増加することを期待して投資を行うのが一般的です。投資ファンドは、個々のNFTの購入、ポートフォリオの管理、投資戦略の策定などを行い、投資家に代わってNFT市場での資産運用を行います。

共同事業(Joint Venture)は、二つ以上の企業が特定の事業目的のために共同で設立するビジネスエンティティやパートナーシップです。共同事業に参加する企業は、リソース、専門知識、市場アクセス、資本などを共有し、共通の目標に向けて協力します。NFTの分野では、技術企業、アーティスト、コンテンツクリエーター、ブランドなどが、新しいタイプのデジタル資産を作成し、市場に提供するために共同事業を結成することがあります。これにより、NFT技術を活用した新しい製品やサービスを開発し、異なる市場セグメントにアプローチすることができます。

香港のアニモカブランズ

香港のアニモカブランズは、NFTやメタバースプロジェクトへの投資に積極的です。注目のゲーム「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」や「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」のほか、NBA Top Shot(NBA トップショット)やOpenSea(オープンシー)にも出資しています。

元々「The Sandbox」は「Pixowl Inc.」によって2013年に開発されましたが、アニモカブランズが2018年に同社を買収したことで、2021年11月にブロックチェーンベースの3Dオープンワールドゲームとして新たな広がりを見せました。

アニモカブランズは日本にも法人を設立し、講談社などの大手出版社やスポーツ競技団体、ゲーム会社と連携を図っています。これら日本の知的財産(IP)やコンテンツホルダーとの協力により、単なる投資に留まらず事業展開を行う見込みです。

投資活動と並行して、有力なIPと連携し、NFTを活用した共同事業を展開する点がアニモカブランズのユニークな特徴です。

人気のNFTサービス一覧

人気のNFTサービスは以下の通りになります。

企業名/サービス名 カテゴリ 内容
Topps NFTトレカ 米メジャーリーグ(MLB)のNFT
DapperLabs NFTトレカ+マーケットプレイス NBAのNFTトレカプラットフォーム「NBA Top Shot」を運営
Opensea NFTマーケットプレイス 世界No.1のNFTプラットフォーム
DAZN MOMENTS NFTマーケットプレイス DAZN とミクシィの共同事業。スポーツ特化型NFTマーケットプレイスのサービス
楽天NFT NFTマーケットプレイス 購入したNFTを出品できる個人間マーケットプレイス
Animoca Brands NFT投資ファンド NFTやメタバースプロジェクトに積極的に投資

新しいアート形式:NFTアート

NFTアートも同様に盛り上がっています。

NFTアートとは、ブロックチェーン技術を使用して認証されたデジタルアートワークです。NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、デジタルアイテムにユニークな識別コードを付与することで、そのアイテムの所有権と真正性を保証します。

NFTアートには次のような特徴があります。
唯一性: 各NFTはユニークで、同じものは二つと存在しません。これにより、デジタルアート作品に希少価値が付与されます。

所有権の証明: NFTには所有権の記録が含まれており、作品の購入や販売の際に所有権が移転します。これにより、デジタルアートの所有権を明確にすることができます。

透明性と追跡可能性: ブロックチェーン上での取引履歴は公開されているため、誰がいつどの作品を所有していたかが追跡可能です。

デジタルと現実世界の架け橋: NFTアートは、デジタル世界のみならず、現実世界のアート市場にも影響を与え、新しいコレクターやアーティストを引き寄せています。

クリエイターへの直接的なサポート: アーティストはNFTを通じて、仲介者を介さずに作品を販売できます。また、作品の二次販売からも収益を得ることが可能です。

NFTアートは、アートのデジタル化とブロックチェーン技術の進展によって生まれた新しいアート形式で、デジタルアートの価値と市場を大きく変革しています。

CryptoPunks(クリプトパンクス)とは?

CryptoPunks(クリプトパンクス)は、Larva Lab社が運営しているNFTプロジェクトの作品です。
「猿のイラスト」である「Bored Ape Yacht Club(退屈した猿のヨットクラブ、BAYCをもじってベイシーと呼ばれている)」が約27億円で落札されたことで有名です。この作品の生みの親であるYuga Labs社が最初にこのNFTをリリースしたのは2021年4月30日。当初の価格は3万円弱だったが、エミネムやバスケットボールプレイヤーのステフィン・カリーなどのセレブがこの絵を購入して、SNSのアイコンなどに設定していることで急騰した。

ちなみにこの『BAYC(ベイシー)』は「NFTアート」のひとつで、パーツの組み合わせから自動生成される絵を指すコレクションの総称です。

NFTサービス:NFTゲーム

また、NFTゲームも盛り上がってきています。

NFTゲームは、ブロックチェーン技術を活用し、ゲーム内アイテムやキャラクターをNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)として保有・取引することができるデジタルゲームです。この形式のゲームでは、プレイヤーがゲーム内で獲得または購入したアイテムが実際の資産価値を持つという特徴があります。

NFTゲームの主な特徴
所有権の保証: プレイヤーがゲーム内で獲得または作成したアイテムはNFTとして保護され、その所有権はブロックチェーン上で確実に記録されます。

トレード可能なアイテム: ゲーム内で獲得したNFTは、ゲーム外のマーケットプレイスで売買が可能です。これにより、プレイヤーは実際の金銭的価値を持つアイテムを取引することができます。

独自性と希少性: NFTゲーム内の各アイテムはユニークで、同じものが二つと存在しないため、希少価値を持ちます。

プレイ・トゥ・アーン(Play to Earn)モデル: 一部のNFTゲームは、ゲームをプレイすることで実際の収益を得ることが可能な「プレイ・トゥ・アーン」モデルを採用しています。

インタラクティブなコミュニティ: プレイヤーはゲーム内での活動を通じてコミュニティに参加し、アイテムの作成や取引で互いに影響を与え合います。

NFTゲームは、従来のゲームのプレイ体験に金銭的価値と所有権の概念を加え、デジタルゲームの新たな可能性を開拓しています。

Otherside(アザーサイド)とは?

「注目を集めているポストサンドボックスのプロジェクトが『Otherside(アザーサイド)』です。

『Otherside』は、大成功を収めたBored Ape Yacht Club(BAYC)のクリエーター、Yuga Labsが開発したメタバースMMORPGです。興味深いことに、『The Sandbox』を手掛けるアニモカブランズもこのプロジェクトに協力しています。2022年4月、このゲーム内の土地、『Otherdeed』の販売が行われ、55,000の区画が即日完売しました。この売上は約400億円以上に上ると報じられています。

まとめ:NFTの動向に注目

この記事では、NFT(Non-Fungible Token)の基本的な概念から、なぜこれが注目されているのか、そして現在人気を博しているNFTサービスについて詳しく探求しました。特に、トレーディングカードとNFTの融合は、新しいコレクター市場を生み出しています。また、NFTマーケットプレイス、投資ファンド、共同事業の最新動向にも注目し、CryptoPunksやOthersideのような具体的な例を通して、NFTサービスの多様性を紹介しました。

この急速に進化するNFTの世界では、デジタルアート、ゲーム、コレクションアイテムなど、さまざまな形態で新たな価値が生み出されています。投資家、アーティスト、ゲーマー、そして一般のコンシューマーにとって、NFTはデジタル資産としての可能性を広げ、創造性の新たな地平を提供しています。今後もNFTの動向に注目し、デジタル時代の新たな価値創造に目を向けていくことが重要です。

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※参考文献

『再び盛り上がるNFT市場、「猿のイラスト」が27億円で落札』

『累計1050億円で取引される"猿のNFT"『BAYC』 クリエイターが漏らした報酬への不満』

『Otherside(アザーサイド)とは?BAYC運営のメタバースプロジェクトを解説

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