資金調達の手段として、多くの中小企業経営者の間でファクタリングが注目されています。しかし、実際にサービスを利用する前に、本当のメリットやデメリットを知っておきたいと感じる方も多いでしょう。そこで今回、私はビートレーディングのファクタリングサービスを実際に体験し、その真実の部分を詳細にレビューします。果たして、ホームページの情報は実際の利用体験と合致するのでしょうか?そして、サービスの使いやすさやコスト面での感想は?本記事を通して、真実のメリットとデメリットをお伝えします。
ビートレーディングのファクタリングとは?
ビートレーディングは、多様なニーズに応じたファクタリングのオプションを提供しており、企業のキャッシュフローの効率化をサポートしています。サービス内容と特徴をまとめました。
ビートレーディングのファクタリングサービス概要は次の通りです。
2者間ファクタリング:
- お客様とビートレーディングの間で契約。
- 売掛先への事前の通知不要。
- 審査書類が少なく、オンライン契約で即日資金化可能。
- 納品前の仕事の資金化オプションも存在する。
3者間ファクタリング:
- お客様、ビートレーディング、売掛先の3者間で契約。
- 売掛先の承諾が必要。
- 一定の日数を要するが、通常は手数料が2者間ファクタリングより安価。
診療報酬・介護報酬ファクタリング:
- 社会保険診療報酬支払基金または国民健康保険団体連合会にファクタリング利用を通知する。
- 約60日後に入金予定の診療・介護報酬債権を早期に資金化。
- 売掛先が公的機関のため、低手数料での利用が可能。
ビートレーディング:優良大手ファクタリング社
ビートレーディングは、10年の実績を持つファクタリング会社として、企業向けの迅速な資金調達をサポートしています。ホームページ上で透明に企業情報を公開しており、法令遵守は当然としています。名古屋、仙台、福岡、大阪に支店を置き全国に利用者がいます。累計買取額は右肩上がりの成長を続け、1,179億円に到達。多くの顧客が利用する大手ファクタリング会社の一つといえます。ビートレーディングの注文書ファクタリングサービスは、2021年1月29日の日本経済新聞(朝刊)の金融経済面トップに取り上げられるなど、業界内での高い認知度を持っています。
企業情報の概要は以下の通りです。
・取扱高:2023年9月時点で累計買取額が1,170億円に達成。
・資本構成:資本金 7,000万円、資本準備金 5,000万円。
・業歴:2012年4月設立。2022年に創業10周年を迎えました。
・取引先実績:
月間契約数:1,000件
・累計取引先数:5.2万社以上(2023年9月時点)
・審査:最短2時間でのスピード審査。
・法令遵守:
・顧客情報管理:信頼性高い「salesforce」を使用して個人情報を厳重に保管。
・電子契約:官公庁や金融機関でも利用される「クラウドサイン」を採用しています。
ビートレーディングの特徴やサービスの流れ
ビートレーディングが提供する特徴をいくつか挙げると、まず注目すべきはそのスピード感です。即日の資金調達が可能であり、特にそのスピード審査は最短でわずか2時間で完了するといわれています。これは急な資金ニーズにも迅速に応える力があることを示しています。
また、デジタル化が進む中でのオンライン対応も万全です。クラウドサインを利用したオンライン契約が可能で、PCやスマホを通じて手続きができるのは非常に便利です。
審査に関しても、提出書類が2点と少ないのが特徴です。具体的には、売掛先の入金の確認ができる通帳のコピー(直近2か月分、表紙を含む)と、売掛債権に関する資料(例:契約書や発注書、請求書など)のみが必要です。
基本的には法人を対象にしていますが、売掛先が法人であれば個人事業主での利用も可能です。
さらに、このサービスは受注時点の注文書ファクタリングにも対応している点も見逃せません。これらの特色を持つこのビートレーディングのサービスは、多くの企業や個人の資金調達における頼りになるパートナーと言えるでしょう。
サービスの流れは以下の通りになります。
初回利用の場合:
見積依頼
無料見積もりの申し込みは手軽です。Webフォーム、電話、メール、またはLINEを使って問い合わせを行います。その後、指定された必要資料を提出すると、最短30分で買取金額の見積もりがもらえます。
書類の提出から見積もりまでのプロセス
提出した資料を元に、最短30分以内に買取金額の見積もりが届きます。※ただし、債権の内容に応じて、追加の情報や詳しいヒアリングが必要となる場合があります。
契約の手続き(最短で2時間以内に完了)
見積もり内容に納得したら、契約の手続きに進むことができます。契約の方法としては、オンライン、直接の来社、または訪問の中から選ぶことができます。
契約が成立したら、基本的にはその日のうちに資金の振り込みが行われます。ただし、契約が17時以降に完了した場合、銀行によっては資金が翌日にしか反映されないこともあるので注意が必要です。
ビートレーディング申込プロセス体験レビュー
インターネットで「ファクタリング」を検索すると、上位に表示される「ビートレーディング社」にファクタリングの申し込みを試みました。
手始めに、希望する調達金額や会社の所在地、社名、担当者の氏名、連絡先などの基本的な情報を入力しました。すぐに、自動返信のメールが届きました。
そして数分のうちに、女性のオペレーターから電話がかかってきました。彼女からファクタリングの概要を説明されました。私は手数料の詳細について尋ねましたが、「それは具体的な審査を行わないと判断できない」との回答を受け、審査を進めるための必要書類の提出が求められました。
必要書類一覧
審査の際に必要となる書類は以下の通りでした。
- 資料提出ページへの情報入力
- 通帳またはネットバンキングの履歴(全ページと表紙)※通帳は全体が映るように撮影してください。
- 入金予定の売掛金を確認する書類(契約書、注文書、請求書など)
- これらの書類は、メールやLINEを使用して提出することが可能です。
私は、資料提出ページでの入力を完了した後、指定された書類を整えてメールで送信しました。
最短2時間での入金ということでしたが、、、
「最短2時間での入金」とのアピールにも関わらず、その日中には何の連絡も受け取れませんでした。
その後、待つこと数日…。全く連絡がないため、こちらから「どうなっているのですか?」と連絡をしたところ、先方より以下のメールがありました。
XX様
お世話になっております。
この度は大変申し訳ございませんでした。
私はすでに担当を外れているため、審査部へお伝え致しました。
ご連絡お待ちください。
宜しくお願い致します。
ということでした・・・。しかしながら、その後審査部から連絡が全くない状況です・・・。
ビートレーディングに再度申し込み
前回から約1か月後、仕切り直しということで再度ビートレンディングに申し込みをしてみました。申し込み後、すぐに自動でメールが来て以下の書類を要求されました。
①直近3ヶ月分の通帳(3ヶ月前の月初~直近迄)
②入金予定の請求書
③他社様の直近のご契約書(他社様ご利用中の場合)
これらの書類を提出することで、正式な見積り手続きが開始されるとのこと。
電話での確認内容
提出後、電話があり、「いつまでに、いくら必要ですか」と聞かれました。その他、買取希望の請求書の内容について聞かれました。
買取条件の提示
いくつか質問に回答した後に、具体的な先方で買い取り可能な金額について提示されました。こちらにおいて50万円の請求書の買取を希望しても、初回なので30万円、手数料は12%から13%の幅でということで仮提示されました。この仮提示において更に検討してほしい場合は、請求書に紐づくエビデンスの提出が必要と言われました。
エビデンスに関しては、相手との仕事の履歴がわかるもの。契約書やメールでのやりとりの提出が必要になるとのことでした。
手数料詳細
2社間のファクタリングでは、買取金額の12%~13%が手数料としてかかる上、事務手数料として5,000円が必要(30万円の場合を例に)。ただし、これは初回利用のための特別な条件であると強調されました。
利用してみてのメリット
審査に必要な書類が少ない:
資料入力ページ、通帳、および請求書のみの提出で、決算書などの追加書類は不要で、手続きが簡単でした。
オンライン完結型:
申し込み後に電話での確認があり、手続きはすべてオンラインで完了し、利用しやすかったです。
迅速な資金調達:
初回利用時に返信が遅れるという問題がありましたが、2回目の利用時にはすぐに連絡があり、審査から入金までの手続きが迅速に行われました。
利用してみて気をつけるべき点
初回の返信遅延問題:
ビートレーディングを初めて利用したとき、申し込み後の返信が遅れる事態に遭遇しました。初めての利用でこのような経験をすると不安に感じます。ただ、再利用時には迅速な対応があったため、サービス全体の品質や他のメリットを考えると、一度の遅延は許容できる範囲と感じました。それでも、初回利用者が不安に感じる可能性を考慮し、事前のコミュニケーションの向上が望ましいと感じました。
手数料が比較的高め:
初回の利用ではあるものの、手数料が12%~13%と、他のオンラインファクタリング会社に比べて少し高いように感じました。加えて、別途事務手数料がかかる点も留意すべきです。
ビートレーディングで売掛金売却の検証結果
ホームページの情報と私の実際の経験を比較してみました。
申し込みから最短2時間での入金についての検証
初回利用時:ビートレーディングに必要書類を提出したにもかかわらず、数日たっても返信がありませんでした。私からのメール照会に対して、「審査部からの連絡をお待ちください」との回答を受け取りましたが、結局連絡はありませんでした。
再利用時:書類提出後すぐに電話が来て、「資金の必要額や必要時期は?」といった質問を受けました。また、希望する請求書の詳細についても確認されました。初回の経験には不満点があったものの、2回目の利用はスムーズでした。
必要審査資料が2点だけという点の検証
資料入力ページ、通帳、および請求書の提出のみで審査が完了しました。決算書などの追加書類の提出は求められませんでした。この経験はホームページの記載と一致しており、手続きが簡便であることを確認できました。
手数料の実際についての検証
ホームページには「2者間ファクタリングの手数料は4%~12%程度、3者間ファクタリングは2%~9%程度」との記載があります。ただし、これはあくまで目安とされています。私の経験では、手数料は12%~13%となりました。一般的な相場として、2者間ファクタリングは8%~18%と言われていますので、提供された手数料はその範囲内に収まっています。この点については、相場内であるという観点からは問題は認められませんが、ホームページの記載との差異には注意が必要です。
ホームページでは事務手数料についての記載が見当たらなかった
ホームページを確認したところ、事務手数料に関する明確な表示は見当たりませんでした。しかし、実際の利用時には、例として30万円の場合、事務手数料として5,000円がかかることが明らかにされました。特に、この手数料は初回のみとの点が強調されましたが、事前にこれを知る手段がなかったのは気になりました。
総括:ビートレーディングの最終評価
私がビートレーディングを利用して体験したファクタリングについて、実体験を基にしての感想を共有いたします。まず、ホームページの記載内容と実際のサービスには幾つかの違いが確認できました。特に、事務手数料に関する記載がホームページ上で見当たらなかった点や、手数料が他社と比べてやや高めである点が気になりました。
一方、初めて利用した際の対応には少し問題があったものの、サービスのオンライン完結性や必要書類の少なさは使い勝手が良かったと感じました。オンライン利用が得意でない方にも、対面でのサービス提供があるため、多様なニーズに応えられる点も評価できます。
中小企業の経営者の方々が迅速な資金調達を検討される際、ファクタリングは非常に有効な選択肢と考えられます。資金の確保方法として、是非ご検討ください。ただし、手数料やその他の条件は慎重に比較し、最も自社のニーズに合致するファクタリングサービスを選んでいただくことをおすすめします。
下記のリンクから公式サイトにアクセスし、サービスの詳細や利用の手順を確認してみてください。