経営者に求められる資質トップ10

経営者に求められる資質トップ10

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先行きが不透明な時代において、ステークホルダーは、これまで以上に経営者が何を考え、何を基準にアクションを起こしているかに注目しています。意識調査やアンケートなどから見える「経営者に求められる資質トップ10」をご紹介します。

ビジョンと戦略思考

経営者は、将来のビジョンを描き、組織の長期的な方向性を定める能力が求められます。また、環境変化に対応するための戦略的な思考が必要です。会社を導く理念・ビジョンを持つことは、経営者の資質として、多くの調査でトップ3に入ってきます。「目標を達成することでどんな姿になっていたいか」を明確化することで、様々な意思決定の基準ができ、軸がぶれない事業活動ができます。「ビジョンを掲げ、会社を導いていける」ことは、今多くの人が求める経営者像といえます。

本質を見抜く力

日本能率協会で実施した「トップマネジメント意識調査2022」では、こちらが1位でした。また、en転職が行なったアンケート「ミドルが選ぶ理想のあなたが経営者に求めることは何か」でも、3位でした。本質を見抜く力は、多くの人が経営者に求めています。

経営者が情勢の変化などを的確に捉えて判断できるかは、会社の命運を分けるといっても過言ではないでしょう。

変化への柔軟性

状況に合わせて臨機応変に対応でき、一つのことに固執することなく、多角的な視点から物事を捉えることができる能力です。事業が淘汰されたり、法改正があったりと、取り巻く環境は目まぐるしく変わる中、柔軟性を持った考えができる経営者が求められています。

イノベーションの気概

ゼロから事業・市場を開拓することができる経営者が求められています。

新規事業に携わってきた経験を持ち、新領域事業にも臆することなく挑戦できる経営者が求められています。

過去からの脱却

ドラッガーの名言「過去からの脱却せよ」にもありますが、刻々と変わる市場に、迅速に対応していける思考の持ち主が必要とされています。今は、効率的な企業経営が求められています。

リーダーシップ、チームビルディングと人材育成力

経営者はリーダーシップを発揮し、組織やチームを効果的に指導する能力が求められています。優れたチームを構築し、メンバーを活気づけ、モチベーションを高めることも重要です。

決断力と問題解決能力

経営者は、複雑な状況や不確実性の中で、迅速かつ的確な決断を下す必要があります。また、問題を分析し、創造的かつ持続可能な解決策を見つける能力も重要です。これらを持ち合わせた人が求められています。

コミュニケーションスキル・発信力

経営者は、効果的なコミュニケーションスキルを持つことが求められます。組織内外のステークホルダーとの良好な関係を築き、ビジョンや戦略を明確に伝える能力が重要です。発信力を持つことは、経営者として必須条件です。

リスク管理能力

マーク・ザッカーバーグの名言に、「リスクを取らないことが一番のリスクである」とあるように、リスクを回避して行動を起こさないのではなく、リスクを恐れず、リスクをうまく管理する力が経営者に求められています。

経営者はリスクを正確に評価し、それに対する対策を講じる能力が求められます。経営環境や市場の変動に対応し、リスクを最小化するための戦略を策定する必要があります。

ビジネス知識と経験

経営者は、ビジネスの基礎知識や経験を持つことが重要です。ビジネスの原則や経済の動向に精通し、業界のトレンドや競合状況を把握することが求められます。また、企業運営に必要な会社法・税法などに関する法律知識と財務・会計に関する知識は、経営者自身が考える身につけておきたい知識の上位に入ります。

まとめ

経営者に求められる資質は時代とともに、変化しています。

かつては、「統率する力」に関するものが意識調査やアンケートでも上位にきていましたが、今は、「新しいことに挑戦する思考」と「本質を見抜く力」を持ち、ビジョンを掲げ、会社を導けることが重要になっています。

刻一刻と変わる社会情勢や多様化する経営課題に、臨機応変に応じられる「変化への柔軟性」を持ち、競争力をつけ、成長することに挑める経営者像が求められているといえます。